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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百五十七話
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し阿良々木先輩。それなら方向がまったく逆だぞ?」
その指摘に暦さんはぴたりと足を止め、間抜けな声を出した。
「阿良々木先輩、たまには歩かないとダメだぞ。自転車ばっかり乗っているとそうなるのだ」
「引き返してみよう」
そして引き返しては。
「あれ?」
また道に迷う。
「何してんの暦さん? 学習したら?」
「し、辛らつだな一夏君」
「何も感じないの? この不自然なまでに道に迷う状況に」
すると暦さんはハっとした表情になった。
そういう所はぱっと出るんだよなぁこの人。
頭はいいから多少ヒント出せば正解にたどり着けるが視野がやや狭い。
「迷い牛か?」
「ざっつらーい」
さっきからずっと弱い精神干渉魔法を受け続けていた。
鬼門遁甲系の方角を惑わす術だ。
「さっさと依頼人に指示仰ぎなよ」
「いや、それは..........」
「迷ってても仕方ないでしょ。物理的にも、精神的にも」
「ん?何の話だご主人様、阿良々木先輩」
「今こうやって僕らが迷ってるのは怪異の仕業かもしれないって話さ」
「それで今から悪辣非道な依頼人に指示を仰ごうって話さ」
暦さんをせっついて臥煙に連絡を取らせる。
『やあ、こよみん。待っていたよ待ち遠しかったよ。
そろそろ電話をかけてくる頃だと思っていたんだ』
と面白がるような声が聞こえた。
吸血鬼の聴力が捉えた内容は以下の通り。
一つ、織斑一夏ことユートピアは術を容易く破るだろう。
二つ、それをしないのは資質を見極めるためである事と敵を警戒しているからであって妨害ではない。
三つ、神原駿河の資質を見たいから彼女に任せてみると言い。
四つ、それでどうにもならないなら織斑一夏を頼れ。
電話を切った後の暦さんは何か言いたそうにこっちを見た後に、駿河に策を尋ねた。
「ふむ…道に迷わせる怪異か」
駿河はしばらく考えた後に。
「まずは現在地を確かめるべきだ。ご主人様」
「はいはい。まったくこれだから機械音痴どもは」
スマホを取り出してマップを開き、現在地を画面に出す。
「ここだよ」
「ふむ。これならいけそうだな」
そう言うと駿河は身軽な動きで民家の塀に飛び乗った。
「道に迷わせる怪異なら道を行かなければいい。道理だろう?」
その顔は非常に爽やかで、どや顔なのに嫌味のない笑顔だった。
ほめてほめてと尻尾を振る犬のようで愛らしかった。
「じゃ、その策で」
俺が駿河の後を風船のようについていくと、暦さんは大人しくついてきた。
暦さんも身のこなしは軽やかでとんとんと付いてくる。
「..........
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