第八話―滝の激流
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二人に向かって攻撃を仕掛けに突撃する。
ダッ!
「来るぞ!」
「気を付けろ!コイツの体,妙に頑丈だ!」
身構えるサスケとサイゾウに対し,角都はまずサスケに向かって拳を繰り出す。
「フン!」
ガッ!
サスケは即座に腕を交差させてそのパンチを受けるが……
(くっ,なんて重さだ……!)
踏ん張り切れず,そのまま後ろへ吹っ飛ばされる。
「サスケ!くそっ……!」
サスケの横にいたサイゾウは,サスケを吹っ飛ばした角都の首元に向かってすぐさま手刀で反撃に出る。
「それも風遁か?だがもう食らわん!」
サッ!
角都は腰を落としてこれをかわし,低い位置からのカウンターでサスケと同じ場所までサイゾウを蹴り飛ばす。
ドカッ!!
「ぐあっ!」
角都によってあっという間に吹っ飛ばされてしまったサスケとサイゾウだが,何とか大ダメージは回避してすぐに立ち上がる。
「無事か?」
サスケの問いかけに,サイゾウが答える。
「何とかな。コイツ,スピードもかなりある上,体術の練度も相当高え。」
「それに加えてあの硬さ……おそらく体を硬化する術か何かだ。同じ土俵で殴り合うのは得策じゃないな。」
「それが出来るのはお前の"アレ"ぐらいだろうからな。ここは遠距離から忍術で攻め立てるのが定跡だ。」
「よし!」
相談を終えた二人は吹っ飛ばされた位置から角都に狙いを定めて同時に印を結び始める。
バッバッバッ!
「火遁・大炎弾!」
「風遁・大乱破!」
サスケは口から火炎を吹き出し,更にサイゾウが風を起こしてその火を煽る。
(風遁で火遁の威力を上げた合わせ技か……!)「土遁・土矛!!」
角都は全身を硬化し,更に腕を体の前で交差させて守りを固める。
ゴオオォォ!!!
角都の全身が巨大な炎の塊にのみ込まれる。
「どうだ?」
「やっ……てないな,恐らく。」
ダッ!!
「なめるな!」
炎の塊を掻い潜った角都が火炎の中から姿を現し,そのまま再び二人に向かって突っ込んでくる。
「やっぱダメか!"壁"だ!」
「ああ!」
バッバッバッ!
「土遁・三重土流壁!」
「水遁・二段水陣壁!」
サスケが地面に両手を当てると,角都の前方に地面からせり上がってきた三枚の土の壁が立ち塞がる。更に,サイゾウが口から水を吹き出して土の壁どうしの隙間を水の幕で埋め,より厚い壁を創り出す。
「こざかしい……!」
ドガガガガガ!!!
角都は突撃の勢いを止めず,半ばタックルのような肘打ちで計五重の壁を全て打ち破ってみせる。
「くそっ,これでも止まらねえか……!」
「なんて突破力だ……
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