第四百五十話 眼魔大戦争その六
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「あの人達の強さを出せるから」
「そうなるか、しかし今の曲は」
「これは魔笛ですね」
静がモーツァルトのムジークを聴いて答えた。
「これは」
「何か独特な曲ですね」
「はい、あの人の代表作の一つでして」
静はハルに話した。
「その序曲です」
「そうなんですね」
「そしてベートーベンさんは」
彼のムジークについても話した。
「フィデリオです」
「あの人の代表作の一つですか」
「その序曲です」
「お二人共全力でやってるんですね」
「そうです」
「それでそれがですね」
「私もいいとです」
その様にというのだ。
「思います、お二人は全力でこそです」
「いいですね」
「慎重にされたりペース配分を考えられると」
「かえってですか」
「よくないと思います」
「そうですか」
「そうした方もおられるということで」
静は戦いつつハルに話した、ハルと見事な連携も見せている。
「それで、です」
「戦っていきますか」
「そうしていきましょう」
「僕達のやり方で」
ハルは笑顔で応えた、そのうえで仲間達と共に戦い続けた。戦いは続きそうして死闘となっていたが。
芥川は市街地で戦いつつ言った。
「ここはやそがれ一人で充分だが」
「横は任せてね」
「私達もご一緒させてもらいます」
有栖院凪と珠雫が言ってきた。
「そしてこの場はです」
「三人で戦っていきましょう」
「好きにしろ、やそがれは正面を持つ」
羅生門を出しつつ二人に応えた。
「ではだ」
「ええ、横はね」
「私達が戦っていきます」
「おい、そっちは暫く三人で頼むぜ」
ねずみ男が携帯で言ってきた。
「銅像のところにとんでもねえ数が出て来たんだ」
「だからですね」
「ああ、そっちは今はな」
携帯で珠雫に話した。
「宜しく頼むぜ」
「わかりました」
「それとな」
ねずみ男はさらに言った。
「芥川の坊主に言っとけ」
「何とでしょうか」
「下がる時は下がれってな」
「その様にですか」
「あいつは無茶するからな」
ねずみ男も訓練中に彼を見て知っているのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「下がる時は下がってだよ」
そうしてというのだ。
「食って寝てな」
「休め、ですね」
「下がらない時はお前等二人で引っ張って来い」
珠雫と凪でというのだ。
「いいな」
「わかりました」
「ああ、お前等二人だったらな」
「それが出来ますか」
「特に嬢ちゃんはそうしてくれるな」
「凍らせてもいいですね」
「生きて連れて帰ったらそれでいいからな」
ねずみ男はすぐに言葉を返した。
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