第四百五十話 眼魔大戦争その五
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綾斗は戦局を見て呟いた。
「本当に数で来るからね」
「倒しても倒しても」
静が応えた。
「それでもですね」
「うん、これはね」
もう、というのだ。
「いつもだからね」
「それで、ですね」
「ここはもうそうした戦いと割り切って」
「戦っていきましょう、そして」
静は強い声で言った。
「いざとなれば」
「あっ、静さんの月や船はまだいいかと」
ハルが言ってきた。
「それは」
「そうですね、幾ら敵が多くても」
「戦いがはじまってすぐですし」
「それで使いますと」
「どちらの技も威力がある分」
「使いますと気力や体力の消耗が激しいです」
「そうですね」
「ですから」
それでというのだ。
「今は、です」
「わかっています。今は普通にです」
かぐや姫のその姿で言う。
「戦っていきます」
「それじゃあ」
「強い力は使いどころを考えないとな」
「やっぱりね」
ガジェルとリーザも言う。
「その分リスクもあるし」
「そうそう使ったら駄目だってこどだな」
「若しみだりに使ったら」
その時のことはレンが言ってきた。
「簡単に倒れるしな」
「まあ中には後先考えずに使う人いるけれどな」
ガジェルは後ろを見てレンに話した。
「モーツァルトさんとかベートーベンさんとか」
「あの人達はそうした人達だからな」
レンもこう言った。
「だからな」
「言っても仕方ないか」
「あの人達についてはな」
最早というのだ。
「言っても聞く人達じゃないっていうか」
「耳に入らないっていうのよ」
リーザは彼等についてはこう言った。
「半分以上会話出来ないから」
「やり取りは出来てもな」
ガジェルもこう言う。
「とんでもねえ方向にいくからな」
「あの人達の場合はね」
「だからな」
それ故にというのだ。
「後先考えない人もいてな」
「そうした人達はね」
「もう仕方ないからな」
「というかあの人達は特別だろ」
エーミリアがこう言った。
「またな」
「それはそうだけれどな」
「もう後先とかはな」
モーツァルトやベートーベンにとってはというのだ。
「どうでもいいだろ」
「常に全力か」
「それで力尽きたらな」
「寝るだけか」
「そうした人達だからな」
「もうそんな人達にはね」
「言わない方がいいわね」
シャルルとモリーも話した。
「これといって」
「そういう風にやってもらうだけね」
「その方がいいね」
ハルも三人のその言葉に頷いた。
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