117 残された手紙
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「あら、ちょっと待っててね」
かよ子は母に呼ばれる前に現れた。
「隣のお兄ちゃん・・・」
「かよちゃん、君の学校の男子・藤木君の事なんだが・・・」
「藤木君が何?」
「笹山さんだっけ?その子の近所に住んでる俺の友達が名古屋での戦いの後、帰りに藤木君を見たって言うんだ」
「ええ!?そういえば私も今日、笹山さんちに行ったんだ。藤木君から手紙が来てたって」
「そうか、別れの手紙かね?」
「うん、『僕はもう君を忘れるよ』って書いてあったんだ・・・」
「解った。俺も帰るよ。だが、これは奴等が絡んでる可能性があるよ」
「うん、私も気を付ける・・・」
「じゃあね」
三河口は帰って行った。かよ子も今後、何が起こるかわからない緊張感で年を越す事になる。
そして1974年はもうすぐ終わる。
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