第118話
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〜ログナー侯爵邸・エントランス〜
「な、なななななな……っ!?No.]に貴女は――――――No.VI!?」
「ほう、これはまた意外な者が介入してきたな。」
「ええ。”蒼の深淵”や”放蕩皇子”との縁の関係で”怪盗紳士”がいずれ何らかの形で介入してくる事は予想していたけど、まさか3年前の”リベールの異変”を機に結社とは距離を取った貴女まで介入してくるとはね――――――執行者No.Y”幻惑の鈴”ルシオラ……!」
ブルブランと女性の登場にデュバリィが驚きのあまり混乱している中アイネスとエンネアは興味ありげな表情でブルブラン達を見つめた。
「フフ、初対面の者達もいるようだから改めて名乗ろう。我が名は”怪盗紳士”ブルブラン。元結社の執行者No.]にあたるものだ。”怪盗B”と言った方が通りがいいかもしれないがね。」
「ハアッ!?”怪盗B”って、一時期世間を騒がしていたあの大泥棒じゃねぇか!?」
髪をかきあげたブルブランの自己紹介を聞いたアッシュは驚きの表情で声を上げ
「同じく元結社の執行者No.Y”幻惑の鈴”ルシオラ。本当は”黄昏”の件にも介入するつもりは毛頭なかったけど……”諸事情”でブルブランと共に介入させてもらうわ。」
「ええっ!?”幻惑の鈴”って確かシェラ先輩の……!」
「”幻惑の鈴”は3年前の”アクシスピラー”での戦いで生死不明になったと聞いていたが………」
「へっ、シェラザードも信じてはいたが、やっぱり生きていたみてぇだな。」
女性――――――”リベールの異変”で生死不明になった結社の執行者No.Y”幻惑の鈴”ルシオラの名乗りを聞いたアネラスは信じられない表情でルシオラを見つめ、真剣な表情で呟いたミュラーの言葉に続くようにアガットは口元に笑みを浮かべてルシオラを見つめた。
「”怪盗紳士”………”黄昏”の件に協力している結社の残党とは袂を分けた事やエステルさん達に”アルスター”の件を教えた事から連合は貴方に関しては今回の件は少なくてもオズボーン宰相側ではない事はほぼ確実だという分析をしている話は耳にしましたが、何故”紅き翼”の加勢を?」
「なに……連合には仮にも私が世話になった結社の”主”たる”盟主”殿が討たれたからね。その件に対する意趣返しと絶望的な状況でありながらもなお、”希望”を諦めず苦難の道を選んだ歌姫殿と我が好敵手たる放蕩皇子に対する私なりの激励さ。」
「ハハ、まさに君らしい激励だね、我が好敵手よ。」
アルティナの疑問に対して答えたブルブランの答えを聞いたオリヴァルト皇子は苦笑していた。
「ふふっ、以前に私達への協力の件で声をかけた時はにべもなく断ったにも関わらず、こうして私達に手を貸してくれた理由は貴女にとって
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