第118話
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況を見た部隊長は軍人達に指示をし、指示をされた軍人達は銃口をリィン達に向けたが
「させません――――――風の弾丸よ、弾けなさい――――――ウィンドバレット!!」
「落ちて、裁きの雷――――――鳴神!!」
「ぐあっ!?」
「ががっ!?」
敵陣の後衛の動きに警戒していたステラが放った風の魔力を纏った弾丸によって発生した鎌鼬と、アメリアが銃を構えた軍人達の頭上に放った矢が雷となって降り注ぐ事によってリィン達への銃撃は妨害された。
「最終防衛ライン、突破されました!!」
「隊長、もうこれ以上は抑えられません……!」
「せめてお館様だけでも……!」
一方リィン達の猛攻によって自軍が崩れ始めると軍人達は悲鳴のような声で自分達が更に劣勢になった事を報告し
「くっ……――――――お館様、我々が時間を稼ぎますのでお館様は直ちに屋敷から脱出してください……!」
部下達の報告を聞いて唇を噛み締めた守備隊長は覚悟を決めた表情を浮かべてログナー侯爵に進言した。
「お前たちの気持ちは嬉しいがそれだけはできぬ。我が身可愛さに兵達や領民達を見捨てて自分だけ敵前逃亡する等領地を預かる貴族として最も恥ずべき行為の上、ユーゲント皇帝陛下にも顔向けできぬ。それに儂はユーゲント皇帝陛下に忠誠を誓っておきながら、カイエン公達に協力し、内戦に加担してしまった。皇帝陛下に対するせめてもの償いの為にも、例え侵略者に討たれようと儂は最後まで皇帝陛下の……エレボニア帝国の為に戦う!!」
「お、お館様………」
守備隊長の進言に対して静かに首を横に振って否定したログナー侯爵は決意の表情を浮かべて自身の武装を構え、その様子を見た守備隊長が複雑そうな表情を浮かべたその時
「――――――いい加減にしてください、父上!」
アンゼリカの声がその場に響いた後アンゼリカやトワ達がその場に姿を現した!
「な――――――あの方は……!」
「ア、アンゼリカ姫様……!?」
「そ、それによく見れば皇太子殿下までいらっしゃるぞ……!?」
「姫様、すぐにこの場からお逃げください!」
アンゼリカ達の登場に驚いた領邦軍は思わず戦いを中断してアンゼリカ達に注目した。
「セドリック!?それにZ組の皆さんも……!」
「姉様やデュバリィ先生達の守りを突破するなんて……!」
「それにエリゼお姉様達を突破したという事は、エリゼお姉様達の前に阻んでいたベアトリースさんまで突破したという事になりますよね……?一体どうやって……」
「ふふ、何人か見かけない所から察するに、その方達が残ってエリゼさん達の相手をしているのでしょうね。」
「あの人達がトールズ時代のリィンの元クラスメイトの人達……」
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