第118話
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可愛い”妹”までエマ達に協力するようになったからかしら?」
「”妹”……?」
「アガット殿達の反応から察するに……もしかしてシェラザード殿の事か?」
意味ありげな笑みを浮かべてルシオラに声をかけたクロチルダの言葉を聞いてある疑問を抱いたフィーは首を傾げ、ラウラは真剣な表情でクロチルダに訊ね
「ああ。彼女――――――ルシオラさんはシェラ君にとっては家族同然の存在で、遊撃士になる前のシェラ君と結社に入る前の彼女――――――”ハーヴェイ一座”という名の雑技団にいた頃の二人は本当の姉妹のように親しかったと聞いているよ。」
「ちなみにシェラ先輩の鞭やタロット占いも元々はその雑技団で学んだそうだよ。」
「シェラザードさんにそのような過去が……」
「それが何で片方は遊撃士、もう片方は結社の執行者と真逆の存在になったのよ……」
クロチルダの代わりに説明したオリヴァルト皇子とアネラスの説明を聞いたエマは驚き、セリーヌは呆れた表情で呟いた。
「……先程も言ったように”諸事情”よ。それよりも今は私達の事を気にするよりも、貴方達には為すべき事があるのだからそちらに集中しなさい。」
一方クロチルダの問いかけに対して答えを誤魔化したルシオラはトワ達に指摘し
「!!」
「へっ、確かに今がゼリカの親父をリィン達に殺される前に捕まえる絶好の機会だな……!」
ルシオラの指摘にアンゼリカが目を見開き、クロウは不敵な笑みを浮かべた。
「それを私達が許すとお思いですか……!?」
「わたし達の目的はミリアムさん達の足止めをする事ですから、例えミリアムさん達を制圧できなくてもリィンさん達がログナー侯を討てばわたし達の勝利です……!」
「”執行者”二人の加勢があるとはいえ、その程度で私達の守りを崩せると思ったら大間違いですわ!」
「ふふっ、例え”執行者”二人の加勢があろうとも結社最強の使い手だった”鋼の聖女”直轄部隊の私達を舐めてもらっては困るわね。」
「”星洸陣”を発動した我ら”鉄機隊”の真骨頂、”怪盗紳士”や”幻惑の鈴”にも見せてやろう……!」
「私も代々皇家の守護職を任せられた一族の一員として、ここは通しません……!」
その様子を見たエリゼ達はそれぞれ戦意を高めて迎撃の構えをした。
「あら、そちらこそ”蛇の使徒”の一柱であった私を舐めてもらっては困る――――――わね!!」
「こんなのはいかがかね?――――――アカシックレイン!!」
「幻惑の鈴の舞、見せてあげるわ――――――花は散ってこそ花……旋風よ、砕き散らしなさい!奥義、華散風魔の舞!!」
その時妖しげな笑みを浮かべたクロチルダが幻獣化したグリアノスの幻影を顕現させ、顕現し
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