第五百九十七話 毎日すべきことその六
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「こうしてね」
「酒も不思議だな」
「そうだよね」
「俺は特に飲めない酒ないけれどな」
「そうなんだ」
「流石にスピリチュアルをストレートは無理だけれどな」
こちらの酒はというのだ。
「本当にな」
「あれは流石に無理だよね」
「ストレートだとな」
「ロックでも飲めたら」
それでもというのだ。
「凄いよ」
「そうだな」
「もうあれはお酒じゃなくてね」
スピリッツはというのだ。
「アルコールだよ」
「そのものだな」
「だって九十七パーセントだよ」
「ほぼアルコールだからな」
「火も点くし」
それで燃えるというのだ。
「そんな代物だから」
「酒というよりアルコールか」
「そう言っていいよ」
最早というのだ。
「本当にね」
「そう言われるとな」
フックは飲みつつ応えた。
「俺も否定しないな」
「ブランデーもウイスキーも強いといってもね」
「精々四十パーセントだからな」
「半分以上はアルコールじゃないよ」
そうなっているというのだ。
「だからね」
「スピリチュアルよりずっとましだな」
「かなりね」
「そうなるな」
「本当にあそこまでいったらね」
「酒じゃないか」
「アルコールそのものだよ、そんなのそのまま飲めたら」
ストレートでというのだ。
「凄いよ」
「ロックでもな」
「かなりね、しかしね」
「しかし?」
「カクテルにしたらね」
そのスピリチュアルでもというのだ。
「僕も飲めるよ」
「そちらだとか」
「うん、スピリチュアルでもね」
「そうなんだな」
「あとね」
菅はさらに言った。
「カクテルだと僕ブラッディメアリーが好きなんだ」
「ブラッディマリーか」
「そうも言うね」
「トマトジュースを使ったあれか」
「トマトジュース好きだから」
それ故にというのだ、尚この時代トマトジュースといっても赤いとは限らない。黄色や緑、青、白とトマトの色に合わせて様々な色がある。
「だからね」
「それでか」
「あのカクテルも好きなんだ」
ブラッディメアリーもというのだ。
「名前は怖いけれどね」
「イギリスの女王の名前だったな」
「メアリー一世のね」
「かなりやばい人だったらしいな」
「新教徒をどんどん火炙りにしていたよ」
「そうだったな」
「厳格なカトリックでね」
その信仰は極めて強かったという。
「それでね」
「新教徒を殺しまくっていたんだな」
「自分の前の女王も殺したし」
ジェーン=グレンといった。
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