最終章:無限の可能性
第274話「その想いは、決して阻めぬ祈り・後」
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!!」
圧力として“妨害”を掛け、司の動きを封じようとする。
同時に、“天使”達が司に向けて理力の極光を放つ。
「反射的行動。それは本人すら意図しない行動」
それに対し、司は杖を立て、ただ“祈った”。
だが、その動作に反し、司は分析するかのように言葉を紡ぐ。
「だからこそ、局所的な干渉を行う“性質”すら、無視できる」
“祈り”が放出され、“妨害”を相殺する。
同時に、言葉を言い終わった司が転移魔法を発動し、その場から消え去る。
「あれだけ一方的にやられたのは、ただ本能に任せるだけじゃないんだよ」
「ッ……!」
転移からの一突きを、神は躱す。
さらに槍の動きを“妨害”するが……次の瞬間には魔法陣が展開されていた。
「ちぃっ……!」
魔法陣からの極光は障壁で防がれる。
だが、明らかに“性質”からの解放が早い。
その事に神も気づく。
「“性質”、分析させてもらったよ。あそこまで何度も受ければ、さすがに対策のための“祈り”も使える」
「………くそっ!」
そう。“祈り”の力とはいえ、司は“妨害”に対して耐性を得ていた。
理論では測り切れない“性質”だが、実際に受け続ければ理解は出来る。
それを利用し、司は一方的にやられつつもその感覚を分析していたのだ。
結果、“妨害”を相殺できる“祈り”を扱えるようになった。
「っ……!」
横合いからの“天使”の攻撃を障壁で防ぎ、司は防いだ体勢で横に滑る。
その勢いを利用し跳躍。瞬時に大量の魔法陣を展開する。
内、半分以上が“妨害”されるが、それを想定した量を展開していた。
「諸人の祈りよ、降り注げ!!」
―――“Pri?re ?clairer Reflet”
展開された魔法陣から、魔力弾と砲撃が放たれる。
当然、“祈り”も込められているため、直撃すればダメージは必至だろう。
全方位に放たれたためか、先ほどよりも弾幕密度は薄い。
しかし、それでも回避は難しいと言える程だった。
「ッ!!」
全方位への攻撃。その“妨害”となる極光が司へと放たれる。
“性質”を相殺しているとはいえ、相手が弱くなった訳ではない。
そのため、敵も回避や防御をしながら反撃してきた。
「はぁっ!」
それらの攻撃を、司もシュラインで迎撃し、時には障壁で防ぐ。
大体は回避もするが、防戦一方となる。
だが、それでも弾幕は終わらない。
「(戦っているのは、私だけじゃない……“皆”がいる……!)」
世界中の生命。そして、歴代天巫女の“意志”。
それらがプリエール・グレーヌを動かし、魔法陣を操ってい
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