最終章:無限の可能性
第274話「その想いは、決して阻めぬ祈り・後」
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、“妨害の性質”の神が僅かに訝しむ。
だが、すぐさまその思考を取りやめ、司へ追撃となる“妨害”を仕掛けた。
「ぁぐっ!?」
さらに“早い性質”の恩恵を受けた“天使”が司を地面に叩き落す。
叩きつけられ、バウンドした所を追撃の極光が襲う。
「っ……!」
司はそれでも耐える。
しかし、事態は一切好転せずに再び理力によって吹き飛ばされる。
「ぁあっ!!」
「くっ……抵抗、するな!!」
“それでも”と、司は敵を睨みつける。
相も変わらず、体の動きは“妨害”される。
しかし、無造作に、そして唐突に魔力弾が敵を襲った。
「(どんなに強くても、完封出来る訳じゃ、ない!!)」
反撃に動く事を“妨害”され、再び理力の砲撃に吹き飛ばされる。
だが、そんな中でも、司はそう確信出来ていた。
「(どこかに突破口が―――)」
思考に割り込まれる形で、理力の槍に貫かれる。
「(―――ううん、それはもう、見えている―――!)」
さらにいくつもの槍に貫かれるも、司の“意志”は決して折れない。
「くっ……!」
吹き飛ばされ、斬り刻まれ、貫かれる。
お手玉のように体は飛び、体勢を立て直す事すら“妨害”される。
何も出来ないまま、だが打開しようと考えながら、司はまた吹き飛ぶ。
「ッッ……ここぉっ!!」
そして、包囲の外に吹き飛ばされた瞬間に、“意志”を爆発させる。
「しまっ……!?」
先手を取られてもそれを無視し、“妨害”を“意志”で突破する。
爆発させた“意志”は一筋の極光となって“妨害の性質”の神へと突き進む。
「無駄だ!!」
だが、その極光は命中しなかった。
司ではなく、極光そのものに“性質”を働きかけた事で、進行を“妨害”したのだ。
結果、極光の軌道は逸れ、そのまま素通りしてしまった。
「っ………!」
攻撃が当たらなかった事に司は歯噛みする。
直後、“天使”による反撃を食らい、横に吹き飛ばされる。
「ぐっ……!」
回避や防御のための一挙一動が“妨害”される。
そうなっては、司に攻撃を凌ぐ術はない。
渾身の反撃も空しく、司は再び攻撃の嵐に晒される事になった。
「(……信じるよ。私……!)」
ただ一つ、自分自身を信じて。
「かふっ……!?」
地面をバウンドし、司は体勢を立て直す事も出来ずに地面に倒れ伏す。
「ぁ……ぅ……」
手足に力を入れても、起き上がるのに時間がかかる。
それほどまでに、司は打ちのめされていた。
「なかなかにしぶとかったが……ここまでだな」
「全く……梃
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ