暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURU其は天上より堕ち流れる死を奏でる者〜MuR〜
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フィロトの樹という儀式魔道の管理が出来ない。アンゲルスやアースガルド艦隊は、一度顕現すれば自立的に魔力を供給できるからしばらくはもつ。
問題は、自我を持つアンゲルスとは違い、アースガルド艦隊には指令官が必要という事だ。今の状態でカレドヴルフを、停泊しているアースガルド艦隊が展開している広域障壁の圏外に撃たれてはフォローが出来ない。だから私の首を絞めつつ飛行を止めないミュールの顔面へと・・・

「我が手に・・携えしは、確か・・・なる幻想・・!」

――閃牙明星 光帝 双煌掌――

「離せ!」

閃光系魔力を圧縮して球体状にした魔力球を両の掌底に乗せて打ち込む。私とミュールの間で閃光爆発、ようやく首から手が離れる。

「くそっ、ダアトが遠い・・・!」

――我を運べ(コード)汝の蒼翼(アンピエル)――

剣翼12枚を展開。ミュールへの追撃はせずに、すぐに足をつけるべきセフィラ・ダアトへと飛ぶ。だが「王は殺す! それが、エグリゴリの存在意義!!」ミュールが追いかけてくる。

――女神の陽光(コード・ソール)――

ミュールへ向け上級・炎熱砲撃ソールを撃ち込み・・・直撃。爆炎と爆風の煽りを受けて飛行速度が上がる。あと200mと言うところで、空から落ちる深紅の閃光――カレドヴルフ。最悪の結末が脳裏に過ぎり、心臓が止まるかと思った。砲閃の行く先を急いで確認する。運よくシュトゥラには向かわなかった。安堵の息を吐いた時、

「死ねぇぇぇぇええええええええええッッ!」

――砕音破ただ狂おしく(クヴァール・ゲロイシュ)――

その絶叫と共に超音波が放たれてきた。油断しすぎて「しま・・・っぐぅぅぅ」まともに受けてしまった。パン、と音がしたと思えば聴覚が働かなくなった。鼓膜が破れてしまったようだ。だがそれがどうした。すぐに治癒術式ラファエルを発動、ダメージを回復させる。

――力神の化身(コード・マグニ)――

続けて上級・強化補助のマグニを自身に付加。トランペットを手にしたミュールが撃ち続けてくる砲撃を回避しつつ、

――復讐神の必滅(コード・ヴァーリ)――

私に対して攻撃して来た者を永久追尾する砲撃、ヴァーリを4発と放つ。ミュールは向かって来るヴァーリを気にも留めずに直進を続け、直撃を受けるもののほとんどダメージが入っていない。やはり純粋魔力攻撃は通用しないようだ。「なら直接殴って墜とすまでだ!」辿り着いたダアトへと足をつけ、反転。

「真技!!」

耳を疑う単語がミュールの口から飛び出した。彼我の距離、あと数mというところでミュールは急停止して、魔力で指揮棒を創り指揮者のような構えを取った。私の周囲に強大な魔力反応がいくつも発生。見れば、オーケストラで使うような楽器すべてが三日月状に展
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