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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURU其は天上より堕ち流れる死を奏でる者〜MuR〜
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?」シュリエルにミュールの破壊を頼むのは気が引ける。シュリエルは私の表情からそれを察したのか「お気になさらないでください」そう言って“エヴェストルム”を受け取った。

「守護騎士ヴォルケンリッターは、あなたの盾であると同時に剣でもあります。あなたの行く手を邪魔する者は、守護騎士が――あなただけの剣で盾、そして翼であるこの支天の翼シュリエルリートが、全て薙ぎ払います」

長い銀の髪を翻しながら踵を返し、クレーターの下へと降り立って行ったシュリエル。あぁ、くそ。私には勿体なさ過ぎるよ、君の想いは。前へ向く前にチラッとだけ見せた微笑みが脳裏に焼き付いて離れない。いつかその微笑みが、はやてたち八神家を明るく照らしてくれると願うばかりだ。

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!」

――砕音破ただ狂おしく(クヴァール・ゲロイシュ)――

ミュールの悲鳴と共に超音波がクレーターから発せられた。遅れてザフィーラとシュリエルが押し出されるようにクレーターから飛び出してきて、地面に足をつけた直後に片膝をついてゆっくりと倒れ伏した。

「ザフィーラ! シュリエル!」

『問題ありません・・・』『大丈夫、です・・・』

辛そうだが即答してくれたことに一安堵。意識はハッキリとしているようだ。しかし「よくもやってくれたな・・・!」クレーターから飛び出してきた・・・ん? アレはミュールなのか?
スラリとした大人の女性の肢体へと変化しているミュールは完全にブチキレているツラを見せている。服装は破れたワンピースではなく、アースガルド同盟軍の軍服――つまり私と同じ衣服だ。色はオレンジ。背にはヘ音記号が一対の翼として輝いている。

「神器王ぉぉぉーーーーーッッ!」

お兄ちゃん、はもう付いて無く、ただ私の二つ名を叫びながら私へ向かって急滑空してきたミュール。

――轟き響け(コード)汝の雷光(バラキエル)――

――凍て砕け(コード)汝の氷槍(サルツィエル)――

――燃え焼け(コード)汝の火拳(セラティエル)――

――削り抉れ(コード)汝の裂風(ザキエル)――

――煌き示せ(コード)汝の閃輝(アダメル)――

――呑み食せ(コード)汝の夜影(ライラエル)――

――穿ち流せ(コード)汝の水瀑(マヌエル)――

無属性と土石系以外の属性砲撃を「七天粛清(ジャッジメント)!」一斉掃射。ミュールに着弾・・・はしたが、7条砲撃の中を突破してきて、私の首に両手を掛けた。へし折られる・・・ことはなかったが、一番起きてはいけない事態が起きてしまう。

「ぅぐ・・しまっ――足が・・・!」

セフィロトの樹を描いた地面から足が離れた。それではセ
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