第四百四十九話 鳥取での戦士達その十四
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「狙ってもばれないならいいとは流石に酷いぞ」
「酷いと思うなら起きて下さい」
クラウディアの言葉は容赦がなかった。
「そうしたら流れ弾が来ても避けられますよ」
「私もそう思います」
クレア=ハーヴェイもこう言った。
「せめてそうすべきです」
「することがないなら食うか寝るだけだろう」
「ムジークはしないの?」
「わしは自分が音楽をすることには興味がない」
仙人はモーツァルトに言い切って返した。
「聴くだけだ」
「そうなんだ」
「だからそれもしない」
「つくづく駄目人間だよな、この人」
「そうね」
レオナはドロシーに続いた。
「もう何から何まで」
「本当にどうしようもないな」
「わざと狙ったら怒るからな」
仙人はまた寝るつもりで言った。
「いいな、絶対にするなよ」
「それは自業自得ではないかと」
シオンも厳しい。
「貴方の」
「というかライダーの人達の中で一番駄目プリよ」
みれぃもどうかという顔である。
「何についても」
「ふん、どうせしても迷惑なんだろう」
「なら努力するプリよ」
「出来る様にか」
「それが人のあり方プリ」
「怠けるのも人のやり方だ」
仙人は開き直って言い切った、また寝るポーズに入っている。
「別にいいだろう」
「こうした人が駄目なんですね」
茂夫は無表情で述べた。
「本当に」
「うん、そうだよね」
律も兄に続いた。
「ある意味で本当に人間らしいけれどね」
「反面教師だね」
「それだと思うよ」
律は兄にこうも返した。
「仙人さんはね」
「やっぱり人間努力が大事だね」
「さもないとこうなるからね」
「あの、本当に何かした方がいいですよ」
葉月クルミもどうかという顔で仙人に注意した。
「出来ることだけで」
「どうせわしが何かすると迷惑の元だ」
「そこで開きなおるのもよくないですし」
「もう知るか、寝てやる」
「やっぱり濡れた布被せた方がいいよね」
「あっ、お姉ちゃんマジクール」
ミナエルはユナエルの提案に相槌を打った。
「死んでもどうせ生き返るしね」
「そうよね」
「どうせならだ」
ヴォパンも言ってきた。
「巽君もいるしだ」
「ゾンビね」
「ゾンビになってもらうのね、死んだら」
「ヴォパンさんもマジクール」
「いけてるね」
「何なら私の下僕にしてもいい」
ヴォパンはこうも言った。
「死ねばな」
「誰がなるか」
仙人はヴォパンにも抗議した。
「というか皆寄ってたかってわしに言うな」
「あの、言われても流石に仕方ないですよ」
春雪も擁護しなかった。
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