116 九州の熱血中学生
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たれば首が跳ぶ。その他の部位なら貫通する。どちらにしても光となって消えていく。
(一体、何なんだ、ありゃ?)
その時、別の声が聞こえた。
「皆の衆、撤退せよ」
残った襲撃者は姿を消した。暗くなった空は元に戻った。多くの生徒達が怪我を負った。教師達も今の恐怖で呆然としていた。どの部も再開できるような状況ではなかったので教員側は生徒達をすぐに帰らせた。
(許せねえ、何なんだ、あいつらは!!)
尾藤は自分の学校の生徒を無差別に攻撃してきた連中への憎悪が収まっていなかった。そして帰った。そしてテレビのニュースではとんでもない情報を耳にした。熊本市内の神社・藤崎八幡宮や阿蘇の阿蘇神社の門が破壊されたという。
(これも、きっと奴等の仕業なんか!!)
これはどう考えても尋常ではない。翌日も同じ事が起こった。今度は市街地が襲われたという。そしてまた次の日、また空が暗くなった。
(また奴等か!!)
人間が降って来た。三人の人間が尾藤を取り囲んだ。
(俺を殺す気か・・・!!)
尾藤はそう思い、先手必勝と考え、その人間を蹴り飛ばした。そして後の二人もやられる前にやった。その時だった。
「そこまでだ!」
別の誰かが現れ、三人を一気に斬った。
「そこの者、大丈夫であったか?」
「あ、はい、あんたは?」
「私は清正とでも呼んでくれ。今、この地は大変な事になっておる。まあ、説明している暇はなかろう。また後で話をしよう。では」
清正は消えた。
(今の清正とは、敵か、味方か?)
尾藤はまず学校へと急いだ。
授業中、尾藤は授業に集中できなかった。それどころか、殆どの生徒もあの攻撃のせいで授業に身に入らず、教師側もまたぎこちない授業の仕方であった。皆いつ襲撃されるかおかしくない状況だと見ているのか、と落ち着かないのである。その午後の授業中、また空が暗くなった。グラウンドにまたあの人間が現れた。体育の授業をグラウンドで行っている生徒や教員を中心に狙われる。
(あ、あいつらだ!!)
尾藤は怒りに震える。そして緊急事態として放送が流れる。
『全校生徒、全教員の皆様、何者かが襲撃に参りました。直ちにお逃げください』
皆は教室を出た。ごった返す。廊下が生徒だの教員だのでごった返す。尾藤もまた逃げた。
(くそ、逃げるだけしかできんとか・・・!!)
尾藤はグラウンドに出た。襲撃者たちが何人もいる。部活動の時よりも数が多い。
「尾藤海斗!」
尾藤は見回す。そこに清正がいた。
「き、清正!?」
「奴等はこの地に現れおった!これを使うが良い!」
清正はボールのような物を渡した。
「お主は球を蹴る運動が得意であるな?それを蹴れば更なる破壊力を生み出す!蹴ってみよ!」
「え?あ、ああ!!」
尾藤は躊躇わず清正の言う
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