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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百五十五話
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温度上昇を足がかりにして着弾寸前で疑似聖銀を発動。

弾丸用?利伽羅である擬似聖銀弾により弾丸は燃焼を始める。

疑似聖銀の効果によって移動術式も加速術式も壊れる。

が、問題は無し。既に籠手への直撃コースだ。

破魔の焔を纏った弾丸が、籠手を撃ちぬいた。

「今だ下がれ駿河!」

威力は定かではないが、破魔の力を持つ弾丸で撃ちぬかれ籠手の握力が下がったのだろう。

駿河は二つの籠手を振り払い、バックステップで戻ってきた。

そしてがくりと膝を地面についた。

「なんだ…これは…体が、重い!」

「大丈夫だ呪いの類じゃない。後ろで休んでろ駿河」

流れは原作に沿っている。

暦さんの声が奪われる下りは…別にどうでもいいか。

奴も馬鹿じゃない。不利とわかれば撤退するだろう。

それに時間はこちらの味方だ。

防戦一方でも勝つことができる。待っていれば苛虎の焔がここを焼き尽くす。

焔を苦手とする死屍累生死郎は必ず撤退する。

..........あれ? これやっぱ勝てるのでは?

さっきの疑似聖銀弾でひるんだのは破魔の力よりむしろ焔なのでは?

隣で刀を構える暦さん。

その握る刀の刀身は、サイコEカーボン。

霊的現象への親和性が高く、構成素材の大部分は炭素。

その刀身に手をかざす。

「?利伽羅」

刀身に?利伽羅をかけ、刀身を燃やす。

「その剣は不動明王が?利伽羅を模して焔を纏ってる。後はわかるね?」

「後でいろいろ聞かせてもらうからな! 気功防御!!」

暦さんは吸血鬼でこそなくなったが気功で強化された脚力と防御力を持っている。

刀を大きく振り上げ、振り下ろしながら暦さんが死屍累生死郎に向かっていく。

振り下ろしながら走っていれば、仮に途中で切られても勢いで相手を切り相打ちにできる。

「あー…。ダメだったかぁ」

が、それは互いが剣で戦っているときの話だったのかもしれない。

もしくは相手が一枚上手だったとか、相手が?利伽羅を警戒してたとか。

まぁともかく、暦さんは死屍累生死郎を切ることができなかった。

駿河の足の速さを奪ったのだろうか。

華麗なステップで暦さんの一撃を避けきった奴は暦さんの手を蹴り上げて刀を取り落とさせた。

体制をくずす暦さん。

その首をがっしりと掴んだ。

それもご丁寧に暦さんを俺に対する盾にしている。

「まぁ構わず撃つんですけどね」

死屍累生死郎の周囲へ銃口を向ける。

パァンパァンパァン。

今度は減速術式で速度を墜とす。

十分にコース干渉できる速度のそれに移動術式で干渉する。

三発の低速弾丸が死屍累生死郎の腕を穿つ。
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