第2種目 『騎馬戦』 開始前
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「さーて第二種目よ!! 私はもう知ってるけど〜〜〜……何かしら!?」
彼女の背後のモニターからドラムロールのような音を鳴ったかと思えば、『騎馬戦』の文字が表示された。
「…騎馬戦。サボっていいかなぁ」
「緋奈さん、何言ってますの。そんなこと無理に決まってますわ」
「…だよね〜。 はぁ…」
ぽそりと呟いた言葉に、隣に立っている八百万が答える。ご最もすぎて、緋奈はがくりと肩を落とす。そんな彼の態度を気にも止めずか、そもそも気づいてないかのどちらかだろうが、ミッドナイトは説明を続ける。
「参加者は2人から4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ! 基本は普通の騎馬戦と同じだけど、一つ違うのが先程の結果にしたがい各自にポイントが振り当てられる事!!」
ミッドナイトは、背後にあるモニターを指す。すると、オールマイトを担ぐプレゼントマイクと13号、スナイプの図が映し出された。
「与えられるポイントは下から5つずつ!そして、1位に与えられるポイントは−−1000万!!」
「いっ!?」
一位の保持ポイントを聞いた生徒達の中、障害物競走で一位を獲得した出久が1番の驚きをみせる。そして、それと共に全生徒(緋奈を除く)が最優先目標を出久へと補足された。
「そう……この騎馬戦は上位の奴ほど狙われちゃう下剋上サバイバル!! 上を行く者には更なる受難を。雄英に在籍する以上、何度でも聞かされるよ。これぞ、Plus Ultra!」
「…一位が1000万。らしいけど、2位は200pt。え?これ、全くサボれなくない??」
緋奈はミッドナイトの説明に更に肩を落とす。その後も色々と騎馬戦の説明がされていたが、直視したくもない現実を叩きつけられた彼にその説明は何ひとつ聞こえていない。その間にも説明が続いていき、気づけば終わっていた。
「サボれない…サボれない…サボれない…サボれない…ブツブツブツブツ」
ミッドナイトの説明が終わってもなお、と言うよりもそもそも説明を途中から聞いてない為、ブツブツと同じことばかりを呟く緋奈。そしてそんな彼以外の周囲の生徒達はどんどんと騎馬戦のチームを組んでいく。何度も言うが話を聞いてない以上、チーム決めもくそもない。ましてや、ずっと一人でブツブツと呟いていれば不気味すぎて好き好んで誰かが近づいてくるわけが無い。それでも寄ってくる者は物好きか、彼の知り合い位だろう。
「−−さん。−−奈さん」
「サボれない…サボれない…サボれない…サボれない…ブツブツ」
「緋奈さん!聞こえてますか?!」
「サボフェア!?」
大きな声に意識を強制的に引っ張られて、緋奈はビックリした声を上げる。
「あ、え…。 や、八百万?」
「もう!やっと気づきまし
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