第七話―雲流剣術
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「風遁・真空玉!」
ビッ!ビッ!ビッ!
雲隠れの忍に狙いを定め,口から真空の玉を連続で吹き出す。
「何だ!?」
「木ノ葉の忍か……!」
「チッ!」
ドスッ!!ズバッ!
一人の忍には回避されたものの,一発は一人の急所に命中し,もう一発も別の一人の片足を射抜いた。
「ぐわぁっ!!」
「ぐっ……くそっ!」
「まずは一匹!てめえら,忍のくせして目立ちすぎなんだよ!」
ダンゾウは続けて懐からクナイを取り出し,片足を負傷して怯んだ忍を切り裂く。
ズバアッ!!
「ぐああぁぁっ!!」
「これで二匹目!最後だ,くたばれ!」
「ナメるな!」
キイィィン!!
初撃の不意打ちを回避していた雲隠れの忍はスキを見て剣を手に取り,二人の仲間を瞬殺したダンゾウの攻撃をはじき返す。
「チッ,さすがに全員一気にとはいかなかったか。」
速攻で決めきれなかったダンゾウは一旦距離を置く。
「まあいい,お前はゆっくり相手してやる。……ん!?なんだ,これ……!?」
しかしダンゾウは,自らが持っているクナイの先端がポッキリと折れていることに気付いて驚く。
「へっ,今さら気づいたか。忍のくせして鈍すぎなんだよ。」
雲隠れの忍はニヤリと笑いながらダンゾウの言葉を奪い取る。
「言ってくれるぜ。さっき攻撃を弾かれた時か……。その剣,ただの剣じゃないみたいだな?」
ダンゾウは使い物にならなくなったクナイを投げ捨て,新しいクナイを取り出す。
「おうよ。そんな小刀,何本出そうが結果は同じだぜ。なんたって俺の剣は,ガード不可だからな!」
〜〜〜〜〜
目の前に立つその忍は,体中で剣を持っている。その数四本。対する彼は丸腰だ。
「行くぜ!」
バッ!
雲隠れの忍は,四本の剣を変幻自在に繰り出して襲い掛かる。あまりにも予測不可能な太刀筋である。
「……!」
サッ!サッ!サッ!サッ!
「フン!フン!フン!どうしたどうした!?逃げてるだけじゃどうにもならねえぞ!」
サッ!サッ!サッ!サッ!
「へっ,まあ無理もねえか!反撃するヒマもねえもんな!?」
サッ!サッ!サッ!サッ!
「いつまでよけ続けられるか,見物だぜ!」
サッ!サッ!サッ!……ババババッ!……サッ!
「けっ,逃げ足だけは速い野郎だな!」(……?……今コイツ,印を結ばなかったか……?)
サッ!サッ!
「ふん,いい加減そろそろ終わりにしてや……」
「火遁・豪火球の術。」
「……!?」
ボオオォォォッ!!!
「ぐわっ!!」
突如,口から吹き出された炎の塊が雲隠れの忍を襲う。雲隠れの忍はややダメー
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