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レーヴァティン
第百八十七話 オデッサからその三

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「例え道が悪くとも」
「川を使うとな」
「移動も輸送もです」
「楽だな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「私もオデッサを拠点として黒湖からボルガ川を使って北上して攻めることはです」
「賛成なんだな」
「あの国を攻めるにはそれが一番です」
「そうなんだな」
「しかもコサックも味方につけました」
 順一は彼等の話もした。
「黒湖北岸に勢力を持つ」
「あの連中か」
「彼等は馬を使いますが」
 それだけでなくというのだ。
「船もです」
「そっちも使うんだな」
「コサックはこちらの世界でも馬賊であり川賊でもあります」
 ロシアのコサックといえば馬であるがその実は川を使っての動きにも長けていた、その為動きが迅速であったのだ。
「その彼等をです」
「帝国に組み入れたからか」
「ですから」
 それでというのだ。
「彼等にも働いてもらい」
「攻めていくんだな」
「そうすべきです」 
 まさにというのだ。
「ここは」
「それがいいんだな」
「はい、ただ」
「ただといいますと」
「コサックを帝国に組み入れたのは芳直君ですが」
 順一はここで暗い顔になって話した。
「彼は随分と苦労した様です」
「コサックを帝国に入れるにか」
「中々従わず戦ってもです」
「強くてか」
「動きも素早く退却も見事で」
 それでというのだ。
「非常にです」
「苦労したか」
「カフカスの掌握もでしたが」
「コサックもか」
「はい」
 こちらもというのだ。
「非常にです」
「苦労してか」
「ようやくです」
 何とかという感じでというのだ。
「帝国に組み入れました」
「そうしたんだな」
「何とか交渉を主にして」
 その様にしてというのだ。
「彼等もです」
「加えたんだな」
「そうしました」
「そうだったんだな」
「はい、そしてです」
「そのコサックも使ってか」
「戦っていきましょう、芳直君が苦労して加えましたし」
 帝国にというのだ。
「ですから」
「使わせてもらうか」
「そうしましょう」
「戦力としてかなりなんだな、じゃあコサックのことはあいつから聞くか」
 芳直からというのだ。
「そうするか」
「具体的にどういった戦力かですね」
「そしてどうして帝国に加えたかな」
 このこともというのだ。
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