第六十二話 二人乗りその八
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「南海からかっさらっていったんです」
「その言い方も悪意あるわね」
「ありますよ、ですから」
「巨人についてはなの」
「はい、大嫌いで」
「この世で一番嫌いとか言ってなかった?」
「実際に嫌いですよ」
その通りだという返事でした。
「この世で一番」
「親戚の人達よりもなのね」
「はい、もう負けるの観ることが大好きです」
「アンチ巨人にしても」
私も好きでないにしろです。
「度が過ぎてるわね」
「やっぱりそうですか」
「というか阿波野君って嫌いな人や物事を嫌い過ぎなのは確かね」
このことを今実感しました。
「それじゃあ本当に阿波野君自身によくないから」
「何とかしないといけないですね」
「そうよ、気をつけてね」
「そうしてなおしていくべきですね」
「少しずつでもね、これはいんねんかしら」
何か違う気もしますけれどこう思いました。
「阿波野君も」
「そうでしょうか」
「さっきもお話した気がするけれど」
「嫌いなことになると」
人もです、この場合は。
「本当にとことんまで、ですね」
「今感じたわ、どうしてそうなったのかしら」
前世のいんねんかこれまでそう育ってきたのかわからないですがそれでもこのことを本当に今感じました。
「そこから考えないとね」
「僕の人生からですか」
「そう、というかその叔父さんは行方不明で」
阿波野君が大嫌いというか超嫌いなその人はです。
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