未来の結末
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「久しぶりだな、冥琳。」
「ああ、本当に久しぶりだな。」
俺が縁だと分かると、少しだけ驚いていたがすぐに笑顔を浮かべて歓迎してくれた。
「華陀、冥琳の病魔はどうなった?」
「無事に治す事ができた。
全身に病魔が広がれば、俺の五斗米道でも治す事はできなかった。
だから、早めに見つける事ができて良かった。」
華陀の診察結果を聞いて、冥琳と雪蓮は眼を見開いていた。
その表情を見る限り、冥琳の病気はそれほど大きなものではないと思っていたのだろう。
「でも、どうして縁は冥琳が病気にかかっているって分かったの?」
「えっ!?」
雪蓮の素朴な疑問を聞いて、俺は思わず声をあげてしまう。
何も考えていなかったが、これをどう答える。
一刀と出会う前に、華陀に冥琳を診てやってくれと頼んだ。
一刀から教えて貰ったという事に矛盾ができてしまう。
さて、どうする。
「か、華陀に依頼した時には一刀が居たんだ。」
「一刀?」
「最近噂になっている天の御使いよ。」
一刀の名前に聞き覚えのない冥琳に雪蓮が説明する。
「そいつから雪蓮や冥琳の話をしたら、冥琳は遠からず病気で死ぬって天の知識で教えて貰って、その時に華陀に出会って見て貰いたいと依頼したんだ。」
「しかし、関忠よ。
俺と初めて会った時、それらしき人はいなかったが。」
「あの時は隣村に用があって、一刀はあの村で待っていて貰ったんだ。」
俺の説明を聞いて納得してくれたみたいだ。
心の中で嘘をついた事に対して謝る。
「となると、縁は私の命の恩人という訳だな。」
「それは違うぞ。
礼を言うのなら一刀に言ってくれ。」
「それでも、華陀に依頼したのはお前だ。
礼を言わせてくれ。
本当にありがとう。」
「私からもお礼を言うわ。
縁、冥琳を私の親友の命を救ってくれてありがとう。」
二人は俺に頭を下げる。
「い、いいよ!頭なんか下げて貰わなくても!
俺は冥琳が死んで欲しくないから、華陀に頼んだけだよ!」
「へぇ〜、冥琳に死んで欲しくない。
縁は冥琳の事が好きなの?」
「ふぇっ!?」
妖しい笑みを浮かべながら、雪蓮は小悪魔のような表情で聞いてくる。
冥琳も冥琳で俺の答えを待っている。
ど、どうする!?
その時だった。
「関忠、雪蓮。」
扉が開かれ、太史慈が俺達の名前を呼びながら入ってきた。
「ど、どうしたんだ、太史慈?」
話を変えるように、俺は太史慈がこの部屋に来た理由を聞く。
「ああ、北郷さん達の準備ができたって言ってたわよ。」
「お、おお、そうか!
なら俺も準備をしに行かないとな!
それでは皆の衆、サラダ
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