未来の結末
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。
しかし、彼女が旅に加わる事を知って、嬉しい自分がいた。
太史慈との鍛練が終わって、俺は雪蓮に朝食の準備ができたと聞いた。
食堂には黄蓋や昨日会った孫権もいた。
「おう、関忠ではないか。
見違えたぞ。」
「黄蓋さんもお元気そうで何よりです。」
俺の姿を見て、黄蓋は一発で俺が関忠だと分かった。
「それより、一目でよく俺だってわかりましたね。」
「成長しても昔のお主の雰囲気が残っておるからの。
それで分かったのじゃ。」
黄蓋と話をしていると一刀達も食堂にやってきた。
それぞれが席について、食事を始める。
豪鬼と黄蓋は年が近いからなのか、昔の話などで花を咲かせていた。
その中で俺は一つだけ疑問に思った事を口にする。
「そう言えば、冥琳はどこにいるんだ?」
食堂には冥琳の姿が見えない。
俺の疑問に雪蓮が答える。
「冥琳は自室で安静中よ。」
「今は自室で華陀と付き添って、治療している。」
雪蓮と孫堅が答える。
それを聞いて思い出した。
「冥琳の容体は?」
「華陀によると、身体には発展途中の病魔?、があったらしいのよ。
今の段階なら簡単に治す事ができるって言ってたわ。」
「そうか、それは良かった。
後で見舞いに行くか。」
「その方が良いわよ。
冥琳、貴方に感謝していたから。」
そんな会話をしながら、食事を終えた。
ちなみに孫権とその側近は、ずっと俺に棘のある視線を向けていた。
俺と雪蓮は冥琳の自室に向かった。
一刀達には昼頃に出立できるように準備をしておいてくれ、と言っておいた。
それを聞いた雪蓮は寂しそうな顔をしていた。
「ねぇ、本当に昼には出て行くの?」
「まだやる事があるからな。
長居はしたいが、時間も限られている。」
「ええ〜〜、もっと縁とお話とかしたかったのに!」
昨日はすぐに寝てしまい、今日の朝は太史慈と鍛練してあんまり雪蓮と話は出来ていない。
彼女が不満を言うのも無理はない。
けど、あまりゆっくりしてられないのも事実だ。
雪蓮の不満の声を聞いていると、冥琳の自室に着いた。
扉を雪蓮が開けると、部屋には寝台に上半身を起き上がらせて、寝転んでいる冥琳。
そのすぐ傍に椅子に腰かけている華陀の姿があった。
扉が開く音が聞こえると二人はこちらに視線を向ける。
「冥琳、身体の調子はどう?」
「華陀に見て貰ったおかげか、身体が少しだけ楽になった気がするよ。」
「それはよかったわ。
それでね、冥琳。
この人が誰だか分かる?」
雪蓮の言葉を聞いて、冥琳は俺に視線を向ける。
少しだけ眉をひそめた後、冥琳は口を開く。
「もしかして、縁か?」
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