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我が剣は愛する者の為に
未来の結末
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窓から差し込む朝日を顔に受けて俺は目が覚めた。
ゆっくりと立ち上がって、大きく欠伸をする。
すぐ傍に置いてある刀を手に持って寝台から起き上がる。
身体をほぐしながら部屋を出て、中庭に向かう。
周りを見渡して、傍に誰もいない事を確認して刀を抜く。
軽く素振りと体術の訓練をする。
最後に目を閉じて、身体の氣を感じ活性化させていく。
自身の身体が強化されていくのを感じる。
だんだんと強度を上げていき、最大の一歩手前まで上げる。
眼を開けて、近くに落ちている小石を拾う。
直線状にある木に向かって思いっきり投げる。
凄まじい速度で飛んでいき、木にめり込む。
それを確認して、俺は強化を解く。

「ふう。」

一息ついて刀を鞘にしまった時だった。

「お見事です。」

横から声をかけられた。
その声のする方に視線を向けると、太史慈が鉄鞭を持っていた。

「おはよう、太史慈。」

「おはようございます、関忠さん。」

「さん付けなんてよしてくれ。
 君とは短い間とはいえ、一緒に戦った仲だ。
 敬語も必要ないよ。」

「そうですか・・・・・分かった。
 関忠がそう言うのならそうさせてもらうわ。」

太史慈は雪蓮に話しかけるように、親しげに話しかけてくれた。

「太史慈も訓練?」

「そうよ。
 毎朝、必ず鍛錬は欠かさないようにしているの。」

そこまで話して何か閃いた太史慈は、俺にこう言った。

「関忠、一つ勝負しない?」

「模擬戦って事かな。
 良いぜ、やろう。」

俺の答えを聞いて、太史慈は笑顔を浮かべて俺から距離をとる。
次に向かい合った時、先ほどの笑顔はなく武人の顔がそこにあった。
鞘から刀を抜いて、構えのない構えをとる。
先に仕掛けてきたのは太史慈だった。
片方の鉄鞭を一気に振り下ろす。
それを後ろに一歩下がる事で避ける。
空を切った鉄鞭は地面を叩きつけ、地面が少し盛り上がる。
これが人間の身体に真面に受ければ、骨なんて容易く折れてしまうだろう。

「相変わらずの力強さだな。」

「褒めても何も出ないわよ!」

鉄鞭の刃の部分は全部鉄でできている。
それを軽々と振り回す太史慈は相当の力持ちだろう。
しかも、それを二刀で素早く打ち込んでくるのだから、対峙している相手にとってはきつい。
鉄鞭と刀がぶつかり合う。
鍔迫り合いをしている事に太史慈は少し驚いている。
刀の様な細い剣で鉄鞭を受けきれると思っていなかったのだろう。

「さすがね。
 私の一撃を受けきれるなんてね。」

「まともに受けたら折れるに決まっている。
 だからこそ、刀で受ける場所、力の入れ具合などを工夫している。
 今度はこちらから行くぞ。」

俺は両手で
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