第四百四十九話 鳥取での戦士達その十一
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「別に」
「ああ、この人とモーツァルトだけだから」
キングはたくろう火にも話した。
「極端な人は」
「そうなんだ」
「うん、皆個性的だけれど」
それでもというのだ。
「極端な人はね」
「二人だけなんだね」
「モーツァルトとね」
「それならいいよ、けれど爆弾使うなんて」
たくろう火はあらためて言った。
「餃子と関係ないよね」
「それがしも驚いたでござる」
ハムスケも言ってきた。
「普通餃子に爆弾はないでござるよ」
「どう考えてもそうだよね」
「それをするでござるから」
だからだというのだ。
「この人は目が離せないでござる」
「本当にミサイルも使いかねないんだよね、この人」
仄が見てもだ。
「だからその時はね」
「心配だね、何かおいら達よりずっと危ないね」
豆腐小僧が見てもだ。
「この人は」
「まあこうした人もいるってことでね」
アオはあっさりと話した。
「覚えておいてね」
「うん、そうしておくよ」
豆腐小僧は素直に頷いた。
「よくね」
「そういうことでね、あと訓練はね」
アオはこちらの話もした。
「これからもね」
「していくんだね」
「そうしていこうね」
「うん、ただおいらはお豆腐出すしか出来ないよ」
それだけだとだ、豆腐小僧はアオに話した。
「他は出来ないよ」
「あっ、それでもいいよ」
「いいんだ」
「お豆腐も食べられるしね」
アオは笑顔で言った。
「それで戦いが出来ないんでしょ」
「まあそれはね」
「サポートのお仕事は出来るわよね」
「それはね」
「じゃあそれでいいから」
アオは笑顔で話した。
「一緒に訓練して戦っていこうね」
「おいらそう言われたのはじめてだよ」
豆腐小僧はアオににこりと笑って話した。
「何も出来ないとか言われることもあるし」
「何を言う、何も出来ない者なぞいない」
エレクは豆腐小僧に優しく微笑んで話した。
「しようとしない者はいてもな」
「そうなんだ」
「君も同じだ、一緒にやっていこう」
「訓練と戦いを」
「共にな」
「うん、おいら頑張るよ」
塗布小僧はエレクに明るい笑顔で応えた。
「これからね」
「そうしていこうね、まあね」
アオはここでこうも言った。
「本当に何もしようとしない人もいるし」
「この人だよね」
のっぺらぼうは今も寝ている仙人を指差して話した、涅槃の姿になってそのうえでいびきを立てて寝ている。
「その人って」
「その人前からそうだから」
「そう聞いてるけれどね」
「その人はそういう人ってことでね」
「放っておくんだね」
「そうしておいてね」
「正直言っても無駄だからね、その人」
ドロシーも仙人について話した。
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