第四百四十九話 鳥取での戦士達その十
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「死なないのが不思議な子もいるわね」
「実際死ぬかと思いました」
美親はこう答えた。
「今日も」
「あんた結構無茶するからね」
「つい前に出てしまって」
それでというのだ。
「怪我が絶えないです」
「無茶はよくないよ」
「そうです、戦いは私に任せて」
アテナも言ってきた。
「貴方は」
「俺もなんだよな」
アスタも手当てを受けていた。
「何かとな」
「あんたは何も考えないで突っ込むからね」
マギーはアスタにはこう言った。
「それでいつも死なないのが不思議よ」
「そこでそう言います?」
「言うよ、いつも手当してるからね」
それでというのだ。
「生傷も絶えないし」
「もう少し考えることだ」
千冬もアスタに言ってきた。
「それも戦いのうちだ」
「考えることもですか」
「そうだ、本当に何時か7死ぬぞ」
「この兄ちゃんもだけれどね」
マギーは勝巳も見た。
「無鉄砲だからね」
「俺の何処が無鉄砲だ」
「自覚しなよ、あんたもだよ」
アスタと同じくというのだ。
「無鉄砲だよ」
「うむ、無鉄砲はよくない」
ベートーベンは腕を組んで強い声で言い切った。
「しかと考えて戦うことだ」
「あんたは常識身に着けないとね」
マギーはベートーベンにはこう言った。
「最低限の」
「ベートーベンさんの常識のなさは酷過ぎるグル」
グルが見てもだ。
「何時何をするかわからないから困るグル」
「というか無茶苦茶過ぎるから」
「ムジークは凄いのに」
「破天荒だから」
ミザル、イワザル、キカザルも言った。
「困るのよね」
「どうにも」
「この人にも」
「芸術と餃子の前に常識なぞ何の意味がある」
ベートーベンはまたしても言い切った。
「そんなものは蚊程の価値もない」
「物凄く大事なことグルよ」
グルはベートーベンに言った。
「頼むから常識を備えて欲しいグル」
「そういえばこの前爆弾使ってましたね」
めいかはベートーベンのこの行いを話した。
「美味しい餃子を作る為とか言われて」
「大爆発だったグルよ」
「はい、本当に」
「何かと思ったグル」
「餃子が吹き飛んでしまったな、あの時は」
ベートーベンは悪びれずに言った。
「今度はミサイルを使うか」
「おい、この人野放しにするなよ」
ねずみ男もベートーベンにはこう言った。
「洒落になってねえからな」
「そう思ってるんだけれどね」
キングが応えた。
「ちょっと目を離すとなんだ」
「無茶苦茶するんだな」
「この人はね」
「クラシカロイドの人って皆こうじゃないよね」
たくろう火はこのことを問うた。
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