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麗しのヴァンパイア
第三百九話

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               第三百九話  色々買って
 クラウンの七人はお茶菓子、茶道のそれでお茶と一緒に食べるそれを買い出しに言った。言ったのは商店街の和菓子屋だった。
「ここの和菓子美味しいから」
「ああ、めっちゃ美味しいな」 
 亜美は春奈のその言葉に頷いた。
「ここのお菓子は」
「だからね」
「それでこのお店にしたんやな」
「美味しくて形もよくて」
「しかもお値段もな」
「私達でも大丈夫だから」
 七人共親に話をしたらお菓子代は出してくれた、それぞれ三百円とか五百円を喜んで出してくれたのだ。
「だからね」
「このお店にしやんやな」
「そうなの」
 まさにというのだ。
「いいわよね、このお店で」
「ええと思うで」
 亜美は春奈ににこりと笑って答えた。
「このお店で」
「それじゃあ今からね」
「実際に買おか」
「そうしましょう」
「私三色団子にするわね」 
 赤音は笑顔で言った。
「それにね」
「いいわね、じゃあ私は羊羹にするわ」
 梨花は赤音のその言葉に続いた。
「それにね」
「じゃあ私はどら焼きかしら」
 美樹はこちらだった。
「美味しそうだし」
「私はきんつばにするわ」
 美奈子は笑顔で言った。
「それにね」
「あたしは最初から決まってるわ」
 華奈子はにこりとして言った。
「お饅頭にするわ」
「うちはういろうや」 
 亜美も言った。
「それにするわ、桜やで」
「皆決まってるのね、私はね」 
 春奈は皆のお菓子を聞いてから少し考える顔で述べた。
「そうね、おはぎかしら」
「春奈ちゃんはそれなの」
「ええ、それが好きだから」
 こう華奈子に答えた。それでだった。
 七人はそれぞれ好きなお菓子を買った、そのうえで和菓子屋を後にして茶道の次の手順に入るのだった。


第三百九話   完


                   2020・10・23
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