第四百四十九話 鳥取での戦士達その六
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「それを言うとな」
「どうにもですか」
「きりがないからな」
「何か皆うちに描いて欲しくないって言うねん」
「私もだっつって」
ロキと熊野さんは自分自身を指差した。
「ヘスティアと同じ理由だっつって」
「何でドチビと一緒やねん」
「僕だって心外だよ、何で君と一緒なんだよ」
ヘスティアはむくれてロキに返した。
「本当に心外だよ」
「それはこっちの台詞や」
「僕の台詞だよ」
「この二人実は仲がいい」
空海が妖怪達にこっそりと話した。
「喧嘩する程という」
「見ただけでわかるね」
提灯お化けもそうだと答えた。
「この人達は」
「神様だが実に人間的で」
「面白い人達だね」
「何かとな」
「面白いのはこいつだよ」
「こいつや」
ヘスティアとロキは今度はお互いを指差して言い合った。
「もう存在自体がお笑いや」
「本当に笑わせてくれるよ」
「こいつとは神界の時から色々あるけどな」
「仲がよかったことなんて一度もないよ」
「その割にいつも一緒にいるな」
今度はロム爺が言った。
「お前さん達は」
「それは腐れ縁だよ」
「それ以外の何でもないわ」
二人でロム爺に反論した。
「ほんま腹立つ奴や」
「いい加減お別れしたいよ」
「実はそう思っていないから」
アイズが妖怪達にぽつりとした口調で話した。
「安心して」
「アイズちゃんそれはちゃうで」
ロキは言いつつアイズを触ろうとするがかわされた。
「いけずやな、けどほんまうちとドチビは仲悪いで」
「いや、違いますよね」
今度は幸平が言った。
「仲悪いと顔も合わせないですよ」
「そうよね、お二人いつも一緒だし」
恵が見てもそうである。
「それならね」
「それじゃあな」
「お二人絶対に仲いいよね」
「そうだよな」
「そんなお二人にはです」
美作が言ってきた。
「是非鳥取の梨料理を」
「ちなみに鳥取はいいところだから」
鈴音はここで力説した。
「山陰自体がね」
「そう、だからね」
「鳥取も楽しんでね」
亜美と真美も言う。
「この境港もね」
「何でも食べて飲んで」
「この道も歩いていこう」
「それで列車にも乗ろう」
「何か凄い気迫を感じるな」
永澄が見てもだった。
「鳥取に対して」
「鳥取は凄いところだからな」
(ここはこう言わないとまずいな)
アインズは心の中で呟きもした。
(だからこう言っておこう)
「是非皆で楽しもう」
「よし、蟹食うか」
幸一は笑って言った。
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