第四百四十九話 鳥取での戦士達その五
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「ねずみ男のおっさんにしても」
「おう、俺かとも思うだろ」
「本当に」
「俺も最初見て驚いたぜ」
そのねずみ男が言ってきた。
「俺にあんまり似てるんだからな」
「やっぱりそうだよな、おっさんも」
「そうだよ、よく出来てるぜ」
「本当に」
「私は何か違うけれどね」
猫娘はこう言った。
「どうもね」
「何か実際の猫娘さんの方がめっちゃスタイルよおて」
日向の言葉だ。
「年上やで」
「そうなのよね」
「この猫娘さん何やろな」
「あれだろ、昔の猫娘さんだろ」
才人が話した。
「それだろ」
「昔の私なの」
「そうじゃないかと」
「そうなのね、どうもピンと来る様な来ない様な」
「まあそこはそれで」
「昔の私なのね」
「俺が思うに」
そうだというのだ。
「そうじゃないかな」
「この銅像はこれはこれで味があるんだな」
「いいである」
画材眼魔と音符眼魔はよしとした。
「こちらの猫娘さんも」
「そうなんだな」
「ううん、これが私かしらって最初は思ったけれど」
猫娘もその銅像を見て言った。
「よく見たらね」
「悪くなくてなんだな」
「猫娘さんである」
「そう思えてきたわ、悪くないわね」
猫娘は眼魔達に笑顔で応えた。
「じゃあこの像観ていくわね」
「そうするといいんだな」
「いい像である」
「あの私もです」
レムがここで微笑んで言ってきた。
「皆さんの絵を描けますが」
「止めなさい」
レムヲベアトリスが止めた。
「貴女とヘスティアは」
「僕もかい?」
「貴女達のそっちの才能は論外だから」
それ故にというのだ。
「あとシスターナンやドルテ達もね」
「そういえばです」
ヴィクトーリャはベアトリスの言葉を受けて言った。
「私も皆さんと一緒の学校では美術の成績が」
「レム達もそうだから言ってるの」
ベアトリスにしてもというのだ。
「あと又兵衛や葛城もよ」
「ああ、あたし絵はどうもな」
その葛城が言ってきた。
「苦手なんだよな」
「だからよ」
「描かない方がいいんだな」
「どうもね」
「絵だったら私が描くわ」
言いつつ梅雨はキャンバスを出した。
「そっちは得意なのよ」
「私も実は」
まどかもだった。
「絵は好きで」
「そういえば中佐も得意でしたね」
ヴィクトーリャはターリャに声をかけた。
「そちらは」
「うむ、しかしこれは中身の話だな」
ターリャはヴィクトーリャにこう返した。
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