最終章:無限の可能性
第273話「その想いは、決して阻めぬ祈り・前」
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ンを回し、柄で理力を砕く。
直後、転移で背後に回られるが、司も転移して体の向きを反転。攻撃を防ぐ。
背後から、神が極光を放つが、転移を一瞬で発動させる事で回避を間に合わせる。
上を取り、“祈り”をシュラインに纏わせ、特大の斬撃を放つ。
これらの流れを、司は数秒にも満たない間に行った。
「ただの白兵戦なら、私は負けない!」
連続転移。その数25。
プリエール・グレーヌが転移魔法の発動を担う事で、それを可能にする。
先手を取られようと、連続転移について行く事は出来ない程だ。
そして、司はその転移の合間にシュラインによる攻撃や、魔力弾を放つ。
「そこか!」
「っ……!」
最後の転移先を神に読まれ、背面でシュラインと理力の剣が拮抗する。
だが、それも一瞬だ。
司が“祈り”による身体強化で一瞬だけ神を上回る。
その一瞬だけで剣を押し切り、その勢いで蹴りを叩き込んだ。
「かはっ……!?」
「ふっ……!……ッ、シュライン!!」
怯んだ神に対し、転移で上に回り込む。
そのままシュラインで地面へと叩きつけようとし……即座に命令を下す。
先手を取り、司の背後を取った“天使”に対し、“祈り”を開放した。
極光が司を中心に広がり、神ごと“天使”を巻き込み、炸裂する。
「ッ……シッ!」
「がっ!?」
炸裂した爆炎の中から脱した“天使”の背後へと司は転移する。
そのままシュラインで貫こうとするが、先手を取って“天使”が背後へと転移した。
しかし、司は即座に対応し、突き出そうとした槍を反転。柄で“天使”を突いた。
「なっ……!?」
「どんなに“早く”ても、私の方が……速い!」
別の“天使”が理力の砲撃を司に放つ。
だが、即座に司は障壁を張り、その砲撃を弾いた。
“早さ”を速さで圧倒する事で、先手を取られてもそれをモノともしていないのだ。
「はぁっ!」
先手を取られてもその妨害をものともせず、司は“祈り”の刺突を繰り出す。
たった一発の刺突が“祈り”で強化され、幾重もの刺突と化す。
「ぁ、ぇ……」
最早先手を取られようと関係なかった。
“天使”は穴だらけとなり、直後に極光に呑まれる。
ただでさえ“意志”を伴っていたため、その“天使”の“領域”は砕けた。
「(あと、“天使”は二人……!)」
司が全力を出す前に何人か仕留められていたのは大きかった。
残っていた“天使”も少なく、今ではもう二人しか残っていない。
「だから、遅いよ!」
攻撃後の隙且つ、次の行動の先手を取って“天使”が肉薄してくる。
だが、司は即座に対応し、振るわれた理力の刃を弾く。
「っ、薙
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