最終章:無限の可能性
第273話「その想いは、決して阻めぬ祈り・前」
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った“天使”達が一斉に襲い掛かった。
先手を取り、それぞれ理力による攻撃を振りかざす。
「遅いッ!」
だが、その“早さ”を司は真正面から迎え撃つ。
先手を取っても、それ以上の反応速度で攻撃を弾き、カウンターを叩き込んだ。
「ど、どういう―――」
「ふっ!!」
「ッ……!」
動揺する神に、司は神速の刺突を放つ。
一瞬で肉薄され、神は咄嗟に先手を取って槍を逸らし、掌底で吹き飛ばした。
だが、そのカウンターは障壁を纏った司の片手に防がれていた。
「散々、その“性質”は見た。……もう、その“性質”は効かないよ。私が、そう“祈った”からね。そのために、わざわざ戦いを長引かせたんだから」
後退し、構え直しつつ司はそう言った。
「そもそも、先手を取るだけで勝てる程、神界の神は甘くない。その“性質”が明確に通用するのは、攻撃の過程が存在する神界以外の存在だけ」
「ちっ……!」
神と“天使”で連携を取って攻撃を放つ。
だが、司はそれらに対し先手を取られた上で全て弾き、防ぐ。
「でもね、先手を取っただけで、確実に攻撃が阻止できる訳がないんだよ」
そう。飽くまで“先手を取る”までしか出来ない。
特に、本来は“早い性質”なため、先手を取るのは副産物でしかない。
それこそ“先手の性質”ならば、もっと強い効果を見込めたかもしれないだろう。
……だが、例えそうだったとしても、今の司には通用しない。
「先手を取られる?なら、その上で発動すればいいだけの事だよ」
そういって、先手を取ってきた“天使”に、“祈り”の極光を叩き込む。
先手を取られていたため、攻撃は食らっていたが……司はその事にお構いなしに反撃を叩き込んでいたのだ。
「くそっ!」
「甘い!」
転移と共に、三人の“天使”に襲い掛かる司。
先手を取って“天使”も転移するが、即座に司が再度転移する。
「ッ……!」
「だからと言って、そう簡単に負ける訳ではない……ッ!」
振るわれる司の一撃を、神が理力で防ぐ。
「戦闘技術なら、そう簡単に負けないよ……!」
「ほざけ……!所詮は理力もない存在。私に勝てるはずが……ッ!?」
「人間から神にだってなれる。……だったら、神を倒すぐらい、出来るでしょ!」
攻撃の早さは未だに神の方が上だ。
だが、その上で司は立ち回り、神と“天使”の攻撃を捌いている。
防御から攻撃への流れを縮める事で、互角に渡り合う。
「ッ……!」
「はぁっ!」
両サイドからの理力の極光を跳んで避け、即座に転移する。
転移からの攻撃で先手を取られ、シュラインで理力の斬撃を逸らす。
即座にシュライ
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