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提督はBarにいる。
ホーネットと巡るブルネイ鎮守府探訪・2
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に詰まるアカシ。そのシンカイコウとやらがこの鎮守府ならではのアドバンテージなのではないか?これは是非とも確かめねばなるまい。

「大丈夫デスよ明石、darlingには『全部見せていい』と許可を取ってありマス」

「え、いいんですか!?」

「YES、寧ろガンガン見せて本国に報告させろって言ってたヨ?」

「えぇ〜……?(困惑)」

「何を考えてんですかあの人は……。はぁ、まぁ提督の許可を得てるんならこっちとしては別にいいんですけど。こっちです、どうぞ」

 そう言ってアカシとユウバリは工廠の奥へと私達を誘った。




 奥に進むにつれ、工廠の内部はその気温がどんどん上がっている様だ。やがて一番奥にある広場の様なスペースにたどり着くと、

「で……っかいわねぇ」

 そこには、巨大な機械が、火花を上げて鎮座していた。

「ここが深海鋼の製造プラント……まぁぶっちゃけた話熔鉱炉です」

「ねぇ、さっきも言っていたけれどシンカイコウって何なの?」

「まぁ、今から作業開始ですから見た方が早いですよ」

 そう促され、作業を見守る。熔鉱炉の投入口らしき開口部に、天井から吊るされたクレーンのバケットが掬ったスクラップがどんどんほうり込まれていく。しかもそのスクラップに、私は見覚えがあった。

「ねぇ、まさかアレって深海棲艦の……」

「そうです、奴等の艤装の残骸です。深海棲艦から作る金属だから深海の鋼、深海鋼と私達は呼んでいます」

 クレイジーだ。どうしたらそんな発想に至るのだろうか?というかそもそも、

「そんな事をして何か意味があるの?」

 という話だ。

「現在の所、深海鋼には艦娘及び深海棲艦の細胞を劇的に破壊する効果が認められています。駆逐イ級位なら、深海鋼で作られたナイフ一刺しで5分と経たずに絶命させられますよ」

「何よそれ!反則じゃない!」

 まさか深海棲艦に対する猛毒……いや、この場合は狼男や吸血鬼に効く銀の弾丸だろうか?そんな物が開発されて、既に運用も開始されていようとは。

「まぁ、そんなメリットだらけの物でもないんですがね」

「デメリットは何?」

「まず、絶対的に数が作れない事です。材料は撃沈した奴等の艤装を、潜水艦の娘達に協力してもらって集めるしか現状方法がありません」

「量産が難しいって事ね」

「第二に、艤装用の砲弾には加工出来ません。正確には加工は出来るんですが、いざ発砲しようとすると艤装に何かしらのエネルギーが干渉して、艤装が機能停止を起こすんです」

「砲撃は出来ないのね」

「なので、ウチの鎮守府では刀や槍、ナイフ等の近接武装に加工してます」

「でも待って、艦娘の艤装で撃てなくても通常の兵器……例
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