ターン37 白面金毛の悲願
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きる。来な、妖刀!」
不知火の武部 攻1500
妖刀−不知火 攻800
まず召喚されたのは、先ほどヒータが最後の力で手札に加えさせた炎属性の少女。九尾の狐が残したものとはまた性質の違うこの世ならざる炎が渦を巻き、1本の妖刀が宙に浮かび上がった。そしてその場所を中心に、あたりの空気が一変していく。
「さっきはアンタの辛気臭い闇を見せつけられたからな、今度はアタシの領土に案内してやるよ。墓地の屍界のバンシーを除外することで、デッキからこのカードを直接発動することができる。フィールド魔法、アンデットワールド!」
「視界のバンシー、私の手札抹殺で捨てさせたカードですか」
返答替わりに鼻で笑う横で、しだいにアンデットワールドの風景が広がっていく。床は瘴気に溢れた大地と化し、湿って痩せた土地にはねじくれた枯れ木と鮮血の沼が思い出したように広がる。天井は切れ目ひとつない分厚い雲に覆いつくされ、どこまでも広がる荒野に時折骨をむき出しにした小動物や半透明の霊魂が彷徨う姿が見え隠れする。
「アンデットワールド、死霊が死霊を喰らう土地、ですね」
「おいおい、他人のセリフを取るのはご法度だぜ?アンデットワールドがある限り、互いのフィールドと墓地に存在するモンスターはすべてアンデット族に書き換わる。アタシのカナディアも、アンタの魔王様もな」
バージェストマ・カナディア 水族→アンデット族
闇黒の魔王ディアボロス ドラゴン族→アンデット族
「そしてレベル合計は8、と」
「ああ、そうさ!アンデット族モンスターかつレベル2のカナディアとレベル4の武部に、レベル2の妖刀をチューニング!戦場切り裂く妖の太刀よ、冥府に惑いし亡者を祓え!シンクロ召喚、戦神−不知火!」
☆2+☆4+☆2=☆8
戦神−不知火 攻3000
浄化の炎による二刀流を構える剣士が、死霊と化した魔王と対峙する。その全身から立ち上るのは、決して消えることのないこの世ならざる炎の技。
「戦神の効果発動。特殊召喚時にアタシの墓地のアンデット1体を除外することで、ターン終了時までその攻撃力を加算する。アタシが選ぶのは攻撃力1500の武部、不知火流・火鼠の皮衣!」
戦神−不知火 攻3000→4500
「そして武士がゲームから除外されたことで、その効果を発動。カードを1枚ドローし、手札1枚を捨てる」
「む……ならばハイレート・ドローを発動!私のフィールドから2体以上のモンスターを任意の数だけ破壊することで、その数2体につき1枚のカードをドローします」
「おっと、リバースからレッド・リブートを発動だ。デッキから1枚トラップを伏せてもいいが、その発動と効果は向こうとして再セットさせてもらうぜ」
先ほど止められた恨
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