114 独りぼっちの女の子
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が起きた。あのももこは無事なのか。家に着いた。ももこと名付けられた人形は無事だった。
(よかった・・・)
数日後、のり子の前に一人の男が現れた。外国人のような男性。
「アナタ、異能ノ能力ヲ持ッテイマスネ?」
「は、だ、誰!?」
「失礼シマシタ。私ハ、マシュー、ト申シマス。コノ前ノ、地震ノユレノヨウナ現象、覚エテイマスネ?」
「う、うん・・・」
「ソノセイデ今、コノ世界ノ日常ガ壊レヨウトシテイルノダ。ソレヲ食イ止メル為ニ君ニモ協力シテ頂キタイ」
「でも、私に何ができるの?」
「コノ人形ヲアゲマショウ。貴方ノ身ニ何カ危険ナ目ガアッタラソノ人形ハ助ケテクレマス。タダシ、コレハ絶対ニ無闇ニ使ッテハイケマセンヨ。異世界ノ敵ガ攻メテ来タ時ニ使ウノデス」
マシューがのり子に差し出した。その人形は金髪で目が青く、青いワンピースに白いエプロンドレスを着ていた。
「う、うん・・・」
のり子にはその人形は怪しく見えた。
「私、キャロライン、宜しくね」
人形が喋り出した。
「きゃあ!」
「ソノ人形ハ君ノ話シ相手ニナッテクレマスヨ。私ハ暫ク上ノ命令デコノ横浜ニ暫クタイザイシテイマス。何カアッタラ私モ助ケニイキマス。デハ」
マシューは去った。
「のり子ちゃん、今、この日本は危ない目に遭ってるの。一緒に戦ってくれる?」
「う、うん」
のり子は喋る人形に気味悪がった。でも、家に持ち帰った。
「私を呪ったりしない?」
「私、呪いの人形じゃないわよ。この国の各地でもマシューが今いる世界の人間達がここに来て色んな人達にこの国を守り、戦う為の道具を渡しているの。私もその道具の一つなのよ」
キャロラインは説明した。人形とは思えない表情豊かだ。
「うん・・・」
こうしてのり子はキャロラインとの生活が始まった。のり子はキャロラインにももこという人形を紹介した。昔、清水という所に住む女の子から貰ったという事ものり子はキャロラインに説明した。
「そうだ、のりちゃんがそのももこちゃんと仲良くなれるようにしてあげる」
キャロラインは指を人形に向けた。
「のりちゃん・・・」
「も、ももこが喋った!」
「これで賑やかになるわね」
「ありがとう、キャロライン・・・」
そしてのり子は二人に確認する。
「二人共、他の友達と遊んだりしない?」
「絶対に遊ばない!」
「ありがとう、私、二人が頼りだわ!」
のり子は孤独と感じる事はなかった。弟が入って来た。
「それ、新しい人形?」
「あんたには関係ないわ!」
「見せてよ」
その時、キャロラインが喋り出す。
「いいわよ」
「あ、キャロライン!」
のり子はキャロラインがいきなり約束を破るのかと思った。しかし・・・。
「これが私よ」
なんと弟はその場で気を失
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