暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第65話:幕引きの時
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が再び切り落とそうとするが、素早く振り向いたヒュドラファントムが剣で透の攻撃を受け止めた。背中を颯人に晒す事になるが、そちらは蛇頭が対応する。

 その瞬間、透の動きが変わった。透は執拗にヒュドラファントムの頭部を狙い、自分にヘイトが向くようにした。ヒュドラファントムも、中央の頭を切られるのは流石に不味いのか透にかなりの意識を割いた。

 同時に切り裂かれた蛇竜の聖堂部分にクリスが突入する。

 今が好機!

〈テレポート、プリーズ〉

 颯人は自分と透、そしてヒュドラファントムを纏めてフィーネの蛇竜の聖堂内部へと転移させた。
 突然居場所が変わり、周囲の様子に気を取られるヒュドラファントム。一方フィーネも、クリスだけでなく颯人達までが内部に侵入してきた事に驚愕を露にした。

「ここは!?」
「何ッ!?」

「フィーネェッ!!」

 侵入したクリスは閉じられた外殻内部で、アームドギアの全砲門からビームを一斉掃射した。忽ち爆煙に包まれる外殻内部。

 その煙の中で、颯人は隙を晒すヒュドラファントムの蛇頭に決め手となる一撃を放つ。

〈キャモナ・シューティング・シェイクハンズ! フレイム! ヒーヒーヒー! ヒーヒーヒー!〉

 左手に持っていたウィザーソードガンを捨て、右手のウィザーソードガンのハンドオーサーに左手を翳す。銃身に魔法陣が幾重にも重なり、炎の魔力で形成された銃弾が至近距離からヒュドラファントムの背中に放たれる。

「うがぁぁぁぁぁぁっ?!」

 爆煙に包まれた外殻内部で、無数の炎の銃弾が背後からヒュドラファントムの蛇頭を吹き飛ばす。銃弾は蛇頭を吹き飛ばすだけに留まらず、傷口を焼き再生能力を封じた。

 報復とばかりにヒュドラファントムが残ったメインの頭の口から大きな火球を放とうとする。それを透が頭を蹴る事で火球が飛ぶ方向を変えさせた。向かうのはフィーネの方だ。

「くっ!?」

 フィーネは結界を張り、ヒュドラファントムの火球を防ごうとする。

 そこで颯人と透はヒュドラファントムから距離を取った。場所はヒュドラファントムとフィーネを直線で結んだ延長線上。2人は一に着くと同時に指輪を使用する。

〈チョーイイネ! キックストライク! サイコー!〉
〈イエス! キックストライク! アンダスダンドゥ?〉

 火球を放った直後で隙だらけのヒュドラファントムに、颯人と透のキックストライクが突き刺さる。

「ハァァァァァァァッ!!」
「がぁぁっ?!」

 2人の放ったキックストライクはヒュドラファントムを蹴り飛ばし、そのまま奴が自分で放った火球にぶち当たる。2人の必殺の蹴りの威力がヒュドラファントムの火球を押し込み、派手に爆発を起こすと同時に結界が砕け散る。

 
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