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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第65話:幕引きの時
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「えぇい、ままよ!」
「私と雪音、奏で露を払う!」
「よっしゃぁl!」

 蛇竜の羽から放たれるビームを避けながら、奏と翼とクリスが突撃する。

 クリスがビームの合間をすり抜け突き進み、翼と奏はそれぞれ巨大化させたアームドギアから攻撃を放つ。

「いっけぇぇぇぇ!」
[ULTIMATE∞COMET]
「はぁぁぁぁぁぁ!」
[蒼ノ一閃 滅破]

 高威力の斬撃と熱線が如き刺突が、蛇竜の体を切り裂き爆煙を上げる。

 その下の方では、颯人と透がヒュドラファントムを相手に大きく立ち回っていた。

「そこだ!」

 颯人がヒュドラファントムに二刀流で挑みかかる。それに対してヒュドラファントムは颯人の二刀流を蛇頭で迎撃した。頭一つでも十分颯人の片腕の力と拮抗する事は可能なのに、ウィザーソードガン一本に対し頭三つで対応している。
 颯人は両手の武器を一瞬で封じられた。その隙に残りの二つの蛇頭が火球を放つ体勢を取る。

 その二つの蛇頭を、透が一刀両断した。颯人を踏み台にしてヒュドラファントムの頭上を取ると、颯人に火球を放とうとしている蛇頭二つに中央の頭を纏めて切り裂こうとしたのだ。
 寸でのところで上半身を逸らされた為中央の頭は掠りもしなかったが、颯人に火球を放とうとしていた頭は切り落とす事が出来た。更に背後に着地した透は、振り返りざまに颯人の攻撃を受け止めている六つの頭を一気に切り落とした。

「がぁっ!?」
「頭に頼り過ぎだぜ!」

 武器となる八つある蛇の頭を一気に切り落とされた事で、ヒュドラファントムの動きが僅かに止まる。
 そこに颯人の乱舞が炸裂した。アクロバティックな動きを取り入れた剣舞は、ヒュドラファントムに反撃の隙を与えない。

 しかしヒュドラファントムも一筋縄ではいかなかった。曲がりなりにも幹部として名を連ねていたのだ。
 アクロバティックな動きで翻弄する颯人に対し、ヒュドラファントムは持ち前の防御力で堪え反撃に転じた。

「舐めんじゃねぇ!? 魔法使い如きが!!」
「お前だって元は魔法使いだろうが!」
「今の俺はもう違う! 中途半端なお前とはな!!」

 颯人の連撃を受け流し、口から小さな火球を吐いて颯人の動きを牽制するヒュドラファントム。至近距離からだったので威力の低い火球でも颯人を怯ませるには十分だった。ヒュドラファントムを前に隙を晒してしまう颯人。

 そこにヒュドラファントムの攻撃が襲い掛かる。再生させた蛇頭も駆使しての攻撃に、颯人は劣勢に立たされた。
 それを透がサポートする。背後から接近し、颯人に掛かり切りになっている蛇頭を次々と斬り落とす。

「こんの、裏切りもんがぁ!?」

 素早く蛇頭を再生させ反撃に回るヒュドラファントム。そうはさせじと透
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