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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第65話:幕引きの時
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トムの攻撃から逃れた透は、再び鎧を纏いながらライドスクレイパーでクリスの隣に並んで飛行した。
「透、もうあれやるな!? 心臓に悪いから!!」
今度は無事だった透に、しかしクリスは目尻に涙を浮かべながら小突いた。先程の事もあって、もしもと言う事を考えてしまったのだ。
小突かれて透も彼女に心配をかけてしまった事に、透は仮面の頬の部分を申し訳なさそうにかく。
その間に奏と翼がフィーネに、颯人と響がヒュドラファントムに反撃する。
「はぁっ!」
[蒼ノ一閃]
「喰らえッ!」
[LAST∞METEOR]
「行くぜ響ちゃん!」
「はい! はああっ!」
翼と奏の一撃がフィーネの外殻を抉り、颯人のウィザーソードガンの斬撃と響の拳がヒュドラファントムに突き刺さる。
通常であればどちらも大ダメージ間違いないのだが、共に再生力が優れておりあっという間に再生してしまった。
「くっそ、手が足りねぇ!?」
「チッ! 伝承通りかよ」
その再生力に奏と颯人が思わず舌打ちをする。幾ら攻撃しても、直ぐに再生されては埒が明かない。
『いくら限定解除されたギアであっても、所詮は聖遺物の欠片から作られた玩具ッ! 完全聖遺物に対抗できるなどとおもうてくれるな』
フィーネは勝ち誇ったようにそう告げた。確かに聖遺物としての格はあちらが上なのだろう。しかし、それを態々告げたのは失策であった。
「……ははぁん」
「な〜るほど」
颯人と奏がしめしめと顔を見合わせた。見ると他の装者や透達も、何かに気付いた様な顔をする。今のフィーネの一言に、勝利への道筋を見つけたのだ。
「これならいけそうだな」
「念話のチャンネルはオフにしろ」
「よし、もっぺんやるぞ!」
「しかしそうなると……あいつが邪魔だな」
颯人の視線の先にはヒュドラファントムが居る。これから何をするにせよ、あいつがどうしても邪魔になる。何とかしなければならない。
不意にメドゥーサが静かな事に気付き周囲を見渡すが、彼女の姿は見当たらない。この混乱に乗じて退避したようだ。ある意味懸命な判断だろう。
「メデューサが居ねえのは好都合だな。あれは俺と透で何とかする。上手くやれば一網打尽に出来るかもしれねぇ」
「大丈夫か? 結構手強そうだぞ」
「大丈夫だ、何とかなる。あいつが伝承通りの特性を持ってるなら、今の俺はあいつに対して有利の筈だ」
神話において、ヒュドラはヘラクレスに倒されている。その倒され方とは、傷口を火傷で塞ぎ再生能力を奪うと言うものだ。
今の颯人が変身している、フレイムドラゴンスタイルなら十分に対抗は可能。
「よし、行くぞ!!」
魔法使いと装者はそれぞれの目標に攻撃を開始した。
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