第六話―九尾の力
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は……体を硬化する術……!?)
「フン!!」
ドッ!!
「あうぅっ!!」
振り向きざま角都はミトの腹部に蹴りを入れ,ミトはまたしても後ろへ飛ばされる。
「手こずらせやがって……。さっさとくたばれ……。」
角都が今度こそ止めを刺そうと歩み寄ったその時,
ザッ!ザッ!
「ミト様!遅くなって申し訳ありません!」
「ミト様,ご無事で!?」
「猿飛さん,志村さん!」
金銀兄弟との戦いを扉間と交代した猿飛サスケ,志村サイゾウの両名が駆けつける。
「次から次へと……。」
「ミト様,ここは我らが!すぐにお逃げください!」
「こいつ,滝隠れの忍だぞ!やはり雲隠れの奴らだけじゃなかった,扉間様の言った通りだ!」
サスケがミトの体を起こしている間,サイゾウは角都を牽制しつつその額当てを確認する。
「私も,戦います。」
何とか立ち上がるものの,逃げようとはしないミト。
「ダメです,ミト様!我らがあなたに怪我をさせるわけには……!」
「奴はミト様に対しても手加減する様子がまるでありません。お逃げください!」
未だ戦おうとするミトを制止する二人だが,ミトはなかなか引き下がらない。
「手加減なんてこちらから願い下げです。もとより忍になった時から,命を張る覚悟はできています!」
「ミト様,あなたの一番の役目は火影様が目をお覚ましになった時に,いつもと同じ元気なお姿で側にいることではありませんか。万一あなたが怪我でも負えば,我ら火影様に合わせる顔がございません。どうかここは,我らにお任せください。」
サスケの諭すような言葉と真剣な眼差しに,さすがのミトもこれ以上食い下がることはできなかった。
「わ,分かりました……。」
「ご無礼を申し上げたましたこと,どうかお許しください。」
「いえ……,ではよろしくお願いします。木ノ葉を護ってください。」
「もちろんです。」
その場を後にするミトを,角都はあえて追おうとはしなかった。目の前の二人の忍がそれを簡単には許してくれないことなど明白である。彼らの実力が並ではないという事を,角都は即座に察知していた。
「話は終わったか……?こうなるともう,隠密活動は無理だな。どうあれ,目的達成のためにまずは……お前らを始末する。」
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