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ボロディンJr奮戦記〜ある銀河の戦いの記録〜
第55話 出動
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 最終的に集結したのは、宇宙戦部隊として一個機動集団と四個独立部隊、戦闘序列順に以下の通り。

 第四四高速機動集団  アレクサンドル=ビュコック少将 以下 二四五四隻(内戦闘艦艇二一〇八隻)
 第三四九独立機動部隊 ネイサン=アップルトン准将   以下  六七七隻(内戦闘艦艇 六二〇隻)
 第三五一独立機動部隊 クレート=モリエート准将    以下  六四九隻(内戦闘艦艇 六〇九隻)
 第四〇九広域巡察部隊 ルーシャン=ダウンズ准将    以下  五五二隻(内戦闘艦艇 五三〇隻)
 第五四四独立機動部隊 セリオ=メンディエタ准将    以下  五七七隻(内戦闘艦艇 五四一隻)

 地上戦部隊として二個歩兵師団と二個大気圏戦隊が戦闘序列順で以下の通り。

 第七七降下猟兵師団   オレール=ディディエ少将(先任)以下  兵員七五〇〇名
 第三二装甲機動歩兵師団 ミン=シェンハイ少将     以下  兵員七四〇〇名
 付属第四五九大気圏戦隊および第四六〇大気圏戦隊

 これに加えて後方支援部隊として工兵連隊が一つ。通信管制大隊が一つ。病院船戦隊(五隻)が付随する。

 宇宙艦艇数 四九八七隻。戦闘宇宙艦艇 四四〇八隻。陸戦要員も含めた総兵員五七万四〇〇〇名。

 そんな各部隊の指揮官達がそれぞれの参謀を引き連れ、爺様の旗艦である戦艦エル・トレメンドの大会議室に集まったのは一三時三〇分の昼食後のことだった。

 名前を見て、写真も見て殆ど確信はしていたが、あの剛毅な紅い髭が生えていないので年齢よりかなり若く見える彼を何となく見つめていると、その視線に気が付いたのか参謀を席に置いたまま、彼は俺に近づいてきた。慌てて俺も近づいていき敬礼すると、彼はめんどくさそうに答礼し、すぐに口を開いた。

「第四四の次席参謀ボロディン少佐だったな。こうやってお話するのは初めてだが、第三八九のアップルトンだ。ビュコック閣下から聞き分けの無い孺子だと伺っている。これからよろしく頼むよ」
 なんてことを言ってるんだと、思わず他の指揮官達と話している爺様に睨んだが、それすら意に介せずアップルトンは微笑を浮かべて言った。
「先程から私を見ていたようだが、何か言いたいことでもあるのかな? そういう性癖があるとは閣下から伺ってはいないが」
「第四四機動集団が先任部隊としての任務を果たせなくなった時に、部隊指揮をお願いすることになる方はどのような方かなと考えておりまして。特に深い意味はございません」
「縁起でもない。そうなったら貴官もこの世にいないということになるぞ?」
「そうならないよう、任務に精励いたします」
「やはり私は髭を生やした方がいいと思うかね?」
「ぜひそうすべきだと思います」

 突然の奇襲的質問に俺が思わず条件反
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