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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
結・婚・宣・伝
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こうしてなんやかんやし、話は最初の結婚式のところまで戻る

ふわふわと浮遊するタコこととと様に手を引っ張られてやってきた舞。
先日見せた白無垢を着、化粧で綺麗に整えられたその顔。
ってかマジで黙ってりゃ本当に女性に見える。
こんなん見抜くの不可能だっての。

「不思議だな…同志。」
「もう同志じゃねーよ。」

俺の隣には陸、そして反対側にはあいつの熱狂的なファンのバーソロミューがいた。
両目からは涙をボロボロ流し、しょっちゅう鼻をすする音が聞こえる。

「推しが幸福になることはいいことだ。それなのに…私は今悲しくて仕方がない。いや、嬉し涙なのかな?何故だろうな…?」
「知るか。別に仕事辞めるわけでもないみたいだし、明日もフツーに会えんだろ。」
「そうか…うん、そうか…。」

思い詰めたような顔をするバーソロミュー。
なんだお前はアイドルの結婚を許さない過激派か。

「えー、汝はやめるときも健やかなる時も…」

舞が待っている北斎の元に来ると、神父をやらされているアラフィフが神父のお決まりの誓いの言葉を述べる。
あれ…?これって和風の結婚式でも言うの?
いやもうそんなんいっか。あの二人もう何もかも狂ってるし。

「…誓うかネ?」
「「誓います。」」
「よろしい…それでは誓いの首輪とキスを。」

え、今なんつった?
と思うとアラフィフが北斎にあるものを渡す。
聞き間違いじゃねぇ。あれ首輪じゃねーか!
やっぱ何もかも狂ってやがるわ!さすがお友達にフォーリナーばっかいるやつは格が違げーのな!!

「お栄ちゃん…。」
「これをはめりゃ、名実ともにお前さんはおれの嫁だ。」

背の高い彼はしゃがみ、首輪をつけやすいようにする。
彼の笑顔はとても満ち足りていた。

「うん。後悔なんてないよ。僕はなりたいんだ、お栄ちゃんのお嫁さん。」
「そうかい。」

純白の革の首輪にマイと書かれた金属プレート。
オーダーメイドで仕立てられたであろうそれはかちゃりと彼の首に巻かれた。
そして

「おめでとうマゾ犬?これで一生離れられねぇヨ?」

耳元でそう囁き、肩に手を回してキスをした。
なんだそのセリフ、結婚式でいうことじゃねーだろ。

「おめでとう。舞。」
「ええ、おめでとうございます。」

2人が熱いキスを交わす中、葵と紫式部が立ち上がり祝いの言葉を述べながら拍手をする。
それを皮切りに、次々と立ち上がりおめでとうと拍手を送る呼び集められた観客たち。
あっという間にここは拍手の大喝采で包まれた。

「…。」

隣にいる陸も思わず拍手し、ステンノ様も仕方ないわねという感じの雰囲気をかもしつつ拍手している。

「うわぁぁぁ"ぁ"ぁ"舞さん…!!舞さん"お"め"で
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