113 神奈川県警と群馬県警
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ならないよ」
椎名は考えた。この異変を収束させるにはいざという時に使用するしかないと。
「分かった。約束しよう。これで元の日常を取り戻すようにするよ」
「私も何かあったら協力しよう。では」
イマヌエルは消えた。
(あのイマヌエルという者・・・。どこかでまた会えそうな気がするのは気のせいなのか・・・)
一方、群馬県警に配属された関根も異世界の敵に遭遇した事があった。彼にはそのような敵が近づいて来た時には胸騒ぎを覚えていた。また、相手のあまりにも非現実的な攻撃にもなぜか自分には効かなかった。しかし、その敵を取り押さえる事はできなかった。そして非番の日・・・。
「関根金雄さんですね」
関根の前に一人の女性が現れた。
「ああ、そうだが・・・」
関根はこの者も異世界から来た者かと推測した。だが、自分が戦った敵とは異なる感触だ。こちらは安らぎを与えてくれるような感触だ。
「私はフローレンスと申します。平和を司ります世界から参りました。貴方は先日、戦争を正義とします世界の者と戦いましたね」
「ああ、間違いない」
「今、この日本は戦争を正義とします世界の人間の侵略および日本赤軍といいます過激派の標的とされつつあります」
「ああ、だが、戦争の世界の奴はともかく、どうして赤軍が関わってくるんだ?」
「それは、赤軍は、何れこの国に戦争を復活させようと感がていますからです」
「何だと!?」
「赤軍はその目的を達成します為に異世界と今の世界を繋げました。それで異世界の人間の干渉が激しくなっていますのです」
「そうか、それで訳の分からん事になっているのか!」
「はい、それに貴方にも彼らの野望を食い止めます為に協力をお願いしたいのです。どうぞこちらを・・・」
フローレンスが差し出したのは刀だった。
「貴方はこの前橋の出身ですね。これは『忠治の刀』といい、群馬県にあります赤城山および侠客・国定忠治の能力が込められました刀です。これからの戦いにきっと役に立ちますでしょう。但し、異世界の敵との戦いなどを除き、無闇に振るいますのはお控えください」
「分かった。絶対に約束する」
「では、またいつかどこかでお会いしましょう・・・」
フローレンスはそう行って飛び立ち、消えていった。
「国定忠治や赤城山の能力か、キザなボクちゃんにぴったりかもね・・・」
関根はそう思った。
そして、椎名と関根は電話をした。
「椎名、今日、異世界の人間からすげえ刀を貰ったぜ。なんせ、国定忠治や赤城山の能力が込められた刀だってよ」
『お前もか?』
「『お前もか』ってどういうこったよ?」
『実は俺も異世界の人間とか言う奴から水を操る玉を貰ったんだ』
「まじか、なんかあったら一緒に戦えたらいい
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