第四話―戦闘開始
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の実力を認められ護衛小隊の一員にも抜擢されることになる人物である。
バッ!
「!!」
突如,一人の忍がカガミの背後から斬りかかる。カガミは直前で察知して何とかかわしきる。
「へっ,なかなかやるじゃねえか。木ノ葉の忍だな?片づけてやる!」
カガミはその忍の額当てを見て,状況を把握する。
「雲隠れの忍……!さっきの揺れもお前らの仕業だな?誰の部隊だ!」
「教える義理はねえよ!食らいやがれ,雲流剣術!」
「!」
ブン!ブン!ブン!
雲隠れの忍は手にした剣を高速で繰り出すが,カガミはクナイも使わず華麗に避け続ける。
「無駄だ!」
「チッ,じゃあこれならどうだ!雲流剣術……」
雲隠れの忍は,背中に背負っていた三本の剣を投げ上げ,落下してきたものをそれぞれの体の部位で受け取る。もともと持っていた一本を含めて四本,右肩に,左肘に,右膝に,そして口に,それぞれ挟んで同時に持つ。
「……荒繰鷺伐刀!!」
※キラービーの剣術の小規模版。
(何だ,あの構えは……四刀流だと!?)
「行くぜ!」
〜〜〜〜〜
火影室では,代理の扉間が窓から里の様子を眺めている。この里の忍たちが決して弱くはないという事を,彼は知っている。自分が動き出すべきタイミングを静かに見計らいながら,扉間には何か引っかかることがあった。
(ついに来たな……ワシもすぐさま出るべきか……。だがどこか妙だ……。何だ,この違和感は……敵の動きがあまりにも派手すぎる……。本当に暴れることだけが目的なのか……?何か別の狙いがあるような気がしてならん……。)
チャクラを感知することができる扉間は,里中により一層神経をとがらせ,この奇妙な違和感に対する答えを見つけ出そうとしていた。
〜〜〜〜〜
木ノ葉隠れの里,北西部。ここで,何十人もの雲隠れの忍たちより少し遅れて,一人の忍が侵入に成功した。その額当てにはもちろん,滝隠れの里のマークだ。
(存分に暴れているようだな。良い陽動だ……まあ,奴らは普段から暴れることしか頭に無い連中,陽動役のつもりなど微塵もないだろうが……。とはいえこちらとしても好都合。あれだけ派手にやってくれれば立ち回りやすい。何十人も侵入してきた後だ,結界を張っている人間も,今さら一人侵入者が増えたところで気にも留めまい。一人だけ遅刻した奴がいるとでも認識する程度か。さて……狙うは千手柱間の首……ただ一つだ!)
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