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re:俺の幼馴染は童顔過ぎて同じ歳にはみえない
青葉、ねね、ほたる編
本編
俺と美術部の海合宿 前編
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「りくっち、もう少し右」

「これでどうだ」

「あと少しで・・・やったー、捕まえたぁー!!」

俺は今ねねと林でカブトムシを取りに来ていて、俺はねねを肩車してカブトムシを捕まえた所だ。
夏休みになり美術部の青葉とねねと星川と日高先生とで海まで合宿に来ている。青葉と星川は美大の受験の為に民宿で絵の試験の特訓をしている。美大を受験しない俺とねねは外に出て林の中でカブトムシを捕まえに来ていた。
俺はついこの間にイーグルジャンプの面接を受けて内定を貰った。来年の春には俺はイーグルジャンプに入社する事になった。ねねはまだ進学先を決めてない……ここでカブトムシを捕まえに来ていて大丈夫だろうか?

「ほら、早くあおっちとほたるん達に見せに行こうよ〜」

「あ、あぁ」

俺はねねを下ろしてから民宿に向けて歩き出した。
まぁ、ねねの事だから何とかするだろう。無責任だと思うが、ねねの人生だから進路の事は自分でどうにかするしかないからな。相談をされたら話でも聞いてやろう。
そんな事を思いながら俺はポケットに手を入れてねねと一緒に民宿に戻った。



**********

「ねぇねぇ、すごいすごいよー!!」

民宿に戻り部屋に戻ると日高先生と青葉と星川が居た。部屋には2枚の手が描かれたキャンパスが置いてあった。美大の試験は手のデッサンだったな……あれ、何故俺達はこんな海近くの民宿で合宿なんかしてるんだ?普通に学校で手のデッサンの練習をすればいいのによ。

「ほら、ねねっちと陸斗はこの自然を楽しんでるでしょう?」

「いや、俺も普通にデッサンの方がいいんだけど」

インドア派だからこんなジメジメしてる中外になんか出たくない。まぁ、極寒の雪原に居るよりマシだけど。

「陸斗は黙ってて!」

「そんな事より見て見て、カブトムシ!」

ねねはそう言ってカブトムシを持っている手を前に出して3人に見せつけた。星川と青葉はジーッとカブトムシを見ていて日高先生は嫌そうな顔をして背後に下がってねねから距離を取った。どうやら日高先生は虫が苦手みたいだな。

「すごーい、天然でいるんだ!!」

「ね!私も初めて見たんだ。りくっちが偶々見つけて二人で追いかけて捕まえたんだ〜」

「ちなつ先生もこっちに・・・あれ、どうして部屋の隅の方に居るんですか?」

星川は部屋の隅に居る日高先生を呼んだ。だが、日高先生は部屋の隅から一向に動きそうになかった。するとねねはニヤリっと悪い笑みを浮かべて日高先生の方に向かって歩き出した。

「ねねっち?」

「あれれ〜もしかしてちなっち虫苦手なのかな〜?」

「や、やめて・・・ほんと、ねねっち待って!!」

そしてねねは少しずつ日高先生にカブトムシを近づけていき、そ
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