第116話
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とエステル達のお陰で命拾いしてよかったね。」
自身の疑問に対して答えたジェダルの説明を聞いて苦笑しながら同意したフルーレティはシェラザードとサラを見つめて嘲笑しながら転移魔術を発動し
「待ちなさい――――――!」
それを見たサラはジェダルとフルーレティ目掛けて雷の銃弾を放ったが、既に発動されていたフルーレティの転移魔術によって二人はその場から転移し、サラが放った弾丸は空しく二人が消えた場所を通り過ぎた。
「……………………ッ!」
「あたし達の”完敗”ね………こんなことなら、どちらかがハイデル卿に付いておくべきだったわね………」
二人が消えた後悔しさのあまり近くの壁を殴ったサラは唇を噛み締めながら身体を震わせ、シェラザードは疲れた表情で溜息を吐いた後複雑そうな表情で自分達の判断を反省していた。
「例えあたしとアンタのどちらかがハイデル卿についていたとしても、あのフルーレティって女は”転移”ができるからどれだけ警戒していても”転移”による不意打ちでハイデル卿を殺されたでしょうし、そもそも一人であの傭兵を抑えるのなんて無理だったでしょうから、悔しいけど”転移”に対する対抗手段がない上実力不足のあたし達ではあいつらに対抗できないから、ハイデル卿があいつらに見つかった時点であたし達の”負け”だったのよ……!」
シェラザードの言葉に対してサラは悔しそうな表情で身体を震わせながら自分達の無力さを答えた。その後二人はエントランスで戦っているトワ達の加勢の為にエントランスへ戻り始めた。
〜エントランス〜
エリゼ達との戦闘を開始したトワ達はアーツの駆動や魔術の詠唱を開始したエマ、クロチルダ、オリヴァルト皇子を残してそれぞれ数人ずつに分かれてエリゼ達に向かった。
「行くよ――――――キ――――クッ!!」
クロウとトワ、アネラスと共にエリゼに向かったアンゼリカはエリゼにクラフト――――――ライトニングキックを放った。
「!」
「――――――遅い!」
アンゼリカの跳躍しての上空からの奇襲攻撃をエリゼが回避するとその瞬間を狙ったかのようにクロウがクラフト――――――クイックバーストをエリゼに放ち
「ハァァァァァァ…………!」
エリゼは襲い掛かる弾丸を高速で太刀を振るって全て斬って無効化した。
「二の型―――――――」
「!二の型――――――」
反撃にエリゼがある剣技を放つ構えをするとそれを見たアネラスも同じ剣技の構えをしてエリゼが剣技を放つと同時に剣技を放った。
「「裏疾風!斬!!」」
それぞれがカマイタチを纏った電光石火の攻撃を相殺した後に同時に放たれた斬撃波も互いの斬撃波がぶつかり合うと相殺された。
「巻き
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