112 気の強き宮城女
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美はその武士のような人間に話かけた。
「我が名は政宗。この地を城下町として栄えさせた」
(じゃあ、あの、伊達政宗って事・・・?)
政美はそう推測した。
「お主、たった今、あの男と戦ったであろう」
「うん、でも、あいつはまたやって来るかもしれないよ」
「それにお主は何と武装の能力が備わっているのか」
「ブソーのチカラ?何それ?」
「要は凡人とは異なる能力をお主は宿しているという事だ。お主、名は何と申す?」
「青葉政美・・・」
「青葉政美、か・・・。私が築城した城や私と似せたような名だ・・・。そうだ、青葉政美、あの男は残虐なる者だ。奴に留めをさせるよう、この道具を授けよう。今、私がいる世界の上の者から預かっている物だ。どうやらこれはお主に相応しそうだ」
政宗が政美に手渡した物はマフラーのような物だった。
「これは首に巻く物である。名は確か『まふらー』とか言うたな。これを巻けば九つの能力を行使できる」
「九つの能力?」
「そうだ、一つ目は過去や未来を見通したり、物を浮かせたり、瞬間移動したりする事ができる超能力、二つ目は空中を飛行する能力、三つ目は相手や物を探知する能力、四つ目は全身を兵器とする能力、五つ目は堅い防御と怪力の能力、六つ目は熱に強くなり、炎を噴き出す能力、七つ目は動物、無機物関係なく変身できる能力、八つ目は魚のように水中でも活動できる能力、そして九つ目は目にも止まらぬ速さで移動できる加速能力だ」
「へえ、ありがとう。是非使ってみるよ」
「だが、私利私欲にはあまり使ってはならぬぞ。本当に命を賭けた戦いの為に使用するのだ。何かあったら私も戦おう」
「ありがとう」
「では、私は失礼する。また会おうぞ、新たなる戦士・・・」
政宗はそのまま去った。
「九つの能力か・・・。まるで『サイボーグ009』そのものだね・・・」
政美はそのマフラーをそのまま持って帰った。
そして、翌日、授業中に爆音が聞こえた。そして、政美の通う高校が爆発した。体育の授業をしている生徒達が次々と避難する。政美のクラスの皆は窓から校庭を見た。地面が爆破されている。
(あれは・・・!!)
その場には昨日の男がいた。政美は鞄の中からマフラーを取り出し、首に巻いた。
(飛行能力もあるって政宗は行ってたね・・・)
政美は窓から飛び出した。そして飛行した。
「やい、あんた!」
「お前は昨日の女か」
「もう、暴れさせないよ!」
「ほう、このヴャチェスラフ様に盾突く気か!」
「悪いけど、昨日の私とは違うよ!」
政美は両腕をショットガンのようにに銃撃した。ヴャチェスラフに命中した。
「うおおお!!」
「これだけで倒れないなら・・・!」
政美は超能力を行使した。瞬間移動する。
「どこだ、どこへ行った・・・!
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