第五百九十五話 正門を去ってその三
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「心中じゃなくて」
「暗殺だったって」
「言われてるしね」
「それも推理だよね」
「千年以上昔のお話だけれどね」
正確に言うと千三百年程前である。
「そうしたお話があるのよ」
「成程ね、けれどそうして死んでから実は問題があったとか」
「言われるのって嫌よね」
「性格悪かったとかね」
その様にというのだ。
「言われるのって」
「誰でも嫌よね」
「僕だってね」
「それも嫌だし犯人になっても」
「間違えてね」
「これも嫌よ」
容疑者や被害者になるのと同じくというのだ。
「本当に」
「そうだね、推理ものは観たり読んだり」
「プレイして」
ビアンカはゲームの話もした。
「そうしてね」
「それでだね」
「楽しむものであって」
「実際に入るものじゃないわね」
「入ったら」
それこそというのだ。
「あまりいい世界じゃないよ」
「ゾンビの世界よりましでもね」
「ギャラリーだと無害だし」
「あくまでね」
「もうゾンビものとかだと」
「それと他の知的生命体が侵略している世界とか」
「あと世紀末の世界は」
ロミオはこうした世界も出した。
「やっぱりね」
「絶対に嫌よね」
「観ている分には楽しくても」
それでもというのだ。
「実際にいるとなると」
「あんな怖い世界もないね」
「暴力が支配する世界だから」
「さっき話した救い様のない馬鹿がいいっていう社会ね」
「結果としてそうなるからね」
「権力に反対する連中がテロをしてもいいのなら」
その理屈ならというのだ、そうした愚か者が自覚がなくともそうした論理だとこうした社会に行き着くのだ。
「そうなるね」
「そうよね」
「そうして」
そのうえでというのだ。
「もうそうした馬鹿こそね」
「そんな社会だと真っ先に死ぬわね」
「モヒカンに殺されてね」
「あと甲冑つけた武者に」
こちらは震災が起こった後の関東である。
「そうなってね」
「死ぬわね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「余計に馬鹿だよ」
「自分が言う社会がどうなるかもわからないから」
「そうだ、だからそんな馬鹿は救い様がない」
アルフレドも言ってきた。
「他の人の痛みや苦しみ、悲しみがわからずだ」
「わかるつもりもなくてね」
「そんなこともわからないからだ」
こう妹に答えた。
「そんな馬鹿はな」
「救い様がないわね」
「そして会社や店に雇うとな」
「採用する人事がおかしいわね」
「会社や店が不安になるレベルでな」
「そういうことね」
「世紀末の世界はかなり頭がいいか力がないとな」
そうした人間でないと、というのだ。
「すぐに死ぬ、そんな馬鹿は大抵力もない」
「力あったらドキュンになってるね」
ロ
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