第一章
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頭お花畑
震災が起こった時の話である。
朝起きると街が完全に破壊されていた、それでだ。
誰もが朝のテレビを観て血相を変えて言った。
「おい、すぐに救助活動しろ」
「政府はもう動いたな
「自衛隊に出動命令が出たぞ」
「急いでくれよ」
「ことは一刻を争うからな」
多くの人達が自衛隊の被災地への到着と救助活動の開始を心待ちにしていた、そして自衛隊は被災地に到着すると。
すぐに救助活動を開始した、それでだった。
多くの人は今度はこう言った。
「頼むぞ」
「一人でも多くの人を助けてくれよ」
「自衛隊にしか出来ないこと多いからな」
「だから頼むぞ」
「命がかかっているんだ」
「宜しくやってくれ」
自衛隊の人達の活動に期待した、そして。
実際に多くの人達が自衛隊に助けられた、それから。
自衛隊は被災者の人達の手当てそして食料や医薬品を供給しさらに多くの人を助けた。また瓦礫を撤去して復興活動にも貢献した。
まさに三面六臂の活躍であった、だが。
京都のある大学に通っている津田真はこう言った、丸眼鏡をかけて面長で黒髪を真ん中で分けた若者だ。ひょろりとしてい背は一六三位だ。その彼が大学で友人達に食堂で昼食を食べている時にこう言ったのだ。
「自衛隊はいらないな」
「えっ、お前何言ってんだ?」
「自衛隊はいらない?」
「何でそう言うんだ?」
「自衛隊はいらないなんて」
「違憲だろ」
何でもないという顔で天丼を食べつつ言った。
「そうだろ」
「いや、違憲って九条か?」
「まさかそれか?」
「それがああるから言うのか?」
「そうだよ、日本は非武装中立だろ」
このことから言うのだった。
「だからな」
「それでか」
「自衛隊いらないか」
「そう言うのか」
「けれどな」
友人達は彼に口々に言葉を返した、その口調も声も完全にお前は何を言っているんだというものだった。
「自衛隊法あるだろ」
「ちゃんと法律で自衛隊の存在認められてるぞ」
「だから問題ないぞ」
「それにな」
彼等は平気な顔で言った津田に口々に言い続けた。
「自衛隊なかったらどの組織が日本守るんだ」
「国防は大事だろ」
「それなくしてどうするんだ」
「北朝鮮みたいな国もあるだろ」
「それに災害起こったらどうするんだ」
今度はこちらのことを話した。
「台風がしょっちゅう来るだろ」
「それに火山も噴火するぞ」
「雷だって落ちるだろ」
「それに津波も来てな」
「何よりも地震があるんだぞ」
日本は様々な災害があるというのだ。
「しょっちゅう起こるだろ、災害は」
「これまでどれだけ災害があったって思ってるんだ」
「この前だって大地震あっただろ」
「街が完全に
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