第三章
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「逃げないわ」
「何時でも誰での挑戦も受ける」
夕実は苦渋に満ちた声で答えた。
「告白のそれはな」
「そうだな」
「それは私が自分に誓ったことだが」
「自分への誓いを破るか」
「いや」
苦渋に満ちた顔のままでまた答えた。
「それは卑怯だ」
「では受けるな」
「・・・・・・わかった」
夕実は頷いた、こうしてだった。
河原崎との勝負、告白のそれを受けることとなった。勉強の方は今度の期末テストで芸術は絵画のコンテストだった。
その勝負がはじまる前にだ、皆話した。
「そういえば加藤ってな」
「ああ、体力は凄くてな」
「滅茶苦茶強いけれどな」
「勉強の方はな」
まずはこちらのことが話された。
「からっきしだよな」
「いつも赤点でな」
「追試も受けまくってるよな」
「それで芸術は美術だけれどな」
「画力は画伯なんだよな」
「完全に運動全振りでな」
「勉強と芸術は」
そのどちらもというのだ。
「全然駄目で」
「対する河原崎は運動は駄目でも」
「学校はいつも学年で一番」
「美術も入賞してばかりだしな」
「その勉強と芸術で勝負なら」
「もうな」
それこそというのだ。
「あいつの勝ちだな」
「本当に勝とうは勉強と芸術駄目だしな」
「勝負は決まったな」
「っていうかそっちで勝負挑むとかな」
「河原崎も考えたな」
「っていうか勝負っていってもな」
一口にそう言ってもというのだ。
「別に拳でなくてもいいしな」
「別に」
「そう考えたらな」
「完全に河原崎の作戦勝ちだな」
「勝負は拳だけじゃない」
「頭や芸術もあり」
「そういうことだな」
学校の面々は口々に話した、そしてだった。
実際に勝負がはじまるとだれもがこう言った。
「勝とうが勝てる筈がないだろ」
「勉強と芸術だとな」
「絶対に河原崎が勝つぜ」
「河原崎は勉強と芸術は凄いんだ」
「それじゃあな」
「負ける筈がない」
断言すら出た、そしてだった。
実際に河原崎はテストでは学年トップで夕実は最下位で幾つもの科目で追試が決まり買いが乃コンクールでもだった。
河原崎は入賞で夕実は何もなかった。ここで河原崎は彼女に言った。
「いいな」
「・・・・・・わかった」
夕実はまた苦い顔で言った。
「約束だからな」
「ではな」
「交際しよう」
「それではな」
こうしてだった、河原崎は夕実と付き合うことになった。交際の内容自体はあまりにもタイプが違うので周りはどうかと思った。
「大丈夫か?」
「付き合うことになったけれどな」
「あの二人タイプが全然違うからな」
「水と油位違うしな」
「付き合う様になってもな」
「問題はそれからだから」
「果たしてどうか」
続くかと
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