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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
難航-すれちがう-
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手を繋いでいるだけなのに、彼と繋がったみたいになる。
いつの間にか凛々しい顔つきになった彼の横顔。
色々なところが変わったんだなと、手を繋いで初めて実感した。

?


数時間後。

しばらく歩くとホテルを発見。
幸い、今夜は野宿なんてことは免れた。
しかしこの世界、色んな建物は倒壊したり廃墟と化しているがホテルのみ…いや、ラブの付くホテルのみは何故か無事だったりする。
しかもインフラも生きており、電気もつくしお湯もわかせる。
不思議な事だが今はその状況に感謝するしかないだろう。
けど、

「…。」
「相っ変わらずピンク一色ねぇ…。」
「はは…そう、だね。」

未だにこのラブホ特有の雰囲気は慣れない。
やれよ。ほら早く。男女二人ならヤるべきことは決まってるだろ?ほら
と言われてるような気がしてならないのだ。

実際、こうしてラブホに泊まっていて思ったことはある。
たまに壁の薄い部屋に泊まると、隣から聞こえてくるのだ。
声が。
それにどうやらサーヴァントとマスターは頻繁に魔力供給を行っている…というより一方的に搾られているらしいが俺の武蔵はそれに当たらないのかもしれない。
みんながみんなそうじゃないというワケなんだろう。
まぁ…武蔵ちゃんがそうなら苦労しないというかなんと言うか…。
正直な話…身体を重ねてみたいとか、武蔵ちゃんの身体に欲情することはある。
稽古の最中、魅力的な脚がこれでもかと見えるわけだし、それに胸だって大きいし。
俺だって男だ。あんな服(第1再臨)着られたら目のやり場に困る。
まず目なんて合わせられないし、それに自分のリビドーを沈ませるのに苦労した日もあった。
自慰?してないしてない。世界崩壊してから1回もしてない。
1人でどこか行けば武蔵ちゃんは怪しむだろうし、これも修行の一環なんだと思い何度も抑えつけてきた。

そういえば今日、いきなり手を繋ごうと言い出した時はどうしたものかと思った。
俺は女性に対して免疫なんてない。
平静を装ってはいたけど心臓バクバクだったし、彼女の顔なんてまともに見れない。
頭も真っ白になって、話題も出ないままただ気まずい時間が過ぎってたんだと思う。

「武蔵ちゃん、あのさ…」
大和くん、あの…」

何も話さないのもあれなので喋ろうとした時、彼女も同時に話し出してしまった。

「ごめん…どうぞ。」
「私こそごめん…大和くんからどうぞ。」

と、譲り合ってまた沈黙が部屋を支配する。
気まずい…気まず過ぎる。
サーヴァントとマスターって…こんな関係だっけ?
もしかして俺がおかしいだけ?
変に意識し過ぎてるのがダメ?

「それじゃあ…私から。」

そう思ってる間に武蔵ちゃんが何か行動を起こす。
荷物
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