第115話
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子”は内戦から2年後に鉄血宰相に浸透するあまり、鉄血の子供達の新たな一員になって、”巨イナル黄昏”発動後は”鉄血宰相”に協力していたって話だから、当然リィンやアタシ達の”敵”として阻んだのでしょうね。」
「それは……」
「あ………」
エリゼの話を聞いて戸惑っていたマキアスだったがある事に気づくと呆けた声を出し、目を細めて呟いたセリーヌの話を聞いたミュラーは複雑そうな表情を浮かべ、セドリックは呆けた声を出した後複雑そうな表情で黙り込んだ。
「……そして最後にユーゲント皇帝陛下。オズボーン宰相を信頼し続けた結果内戦を勃発させ、更には本来の歴史の兄様が犠牲になる可能性が高かった”黄昏”関連の大騒動へと発展させた事もそうですが、父様と親しい関係であったにも関わらず父様が兄様を養子にした件で父様と母様が”尊き血”を重視する愚かな血統主義のエレボニア貴族達に罵倒され、父様達が事実上の社交界からの追放をされた件に対して何の対応もしなかった所か、父様に謝罪の手紙すら送らなかった――――――要するに父様を見捨てた挙句今までの関係を”切り捨てた”のですから、そのような仕打ちを受けたにも関わらず今だユーゲント皇帝陛下を含めたアルノール皇家の方々に敬意を払っている父様達やトールズやアストライアに通っている事でアルノール皇家の方々との親交を結んだ兄様達はともかく、今までメンフィル帝国の皇女であるリフィアの専属侍女長として仕え続けている事でメンフィル帝国やリフィアを含めたメンフィル皇家の方々を近くで見続けた私からすればユーゲント皇帝陛下はオリヴァルト殿下以上の”疫病神”だと思っています。」
「エリゼちゃん………」
「……………………」
「其方の気持ちもわからなくもないが、その考えは間違っている、エリゼ!皇族―――――ましてや”皇帝”が特定の人物を特別扱いし続ければ、周りの者達がそれをよしとせず、その結果争いが起こり、最悪皇帝からその特別扱いされていた特定の人物が失われるという可能性がある為皇家の方々は常に公平性が保つ事を求められるのだ……!恐らく陛下も其方の両親の件に関しても内心では責任を感じおられるはずだ……!」
「まあ、実際ユーゲント陛下がオジサンを特別扱いし続けた結果、内戦は勃発したもんね〜。」
「ちょっ、ミリアム……!?」
「いい加減貴様はその場の空気を読む事と、目上の者達に対する態度を改める事を学べ、阿呆!」
エリゼのユーゲント三世に対する厳しい考えを知ったトワは悲しそうな表情でエリゼを見つめ、オリエは目を伏せて重々しい様子を纏って黙り込み、ラウラは真剣な表情で反論し、ラウラに続くように呑気そうな様子で呟いたミリアムの言葉にその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせてい
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