第115話
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の口ぶりから察するに、もしかしてエリゼさんは今でもアルフィンの事を許していなく、リィンさんとの関係もそうですがエリスさんとの関係も内心よく思っていないんですか……?」
「いいえ。アルフィンさんの事は既に許していますし、兄様やエリスとの関係についても特に思う所はありません。アルフィンさんはオリヴァルト殿下達と違って、既に”償い”を実行していますし、それどころか皇族の方でありながら祖国や家族を敵に回してでも兄様達を支えるという”覚悟”を示し続けられているのですから。」
「”償い”………メンフィルがエレボニアに求めていた和解条約の一つのアルフィン皇女が身分を捨ててリィンの使用人兼娼婦になる件か。アルフィン皇女が祖国や家族を敵に回してでもリィン達側としてリィン達と共にエレボニア帝国と戦っているから、アルフィン皇女の事を受け入れているような事を言っているから察するに、エリスを拉致した張本人のアルティナや、貴族連合軍の”主宰”だったカイエン公の親類のミュゼを受け入れているのもその辺りが関係しているの?」
辛そうな表情を浮かべたセドリックの問いかけに答えたエリゼの説明を聞いてある事に気づいたフィーは真剣な表情でエリゼに訊ねた。
「はい。アルティナさんは当時カイエン公達の指示に従うように刷り込まれたも同然の状態の上クロスベルでの迎撃戦で私自身の手で”少々やり過ぎてしまった”と反省する程痛い思いをさせましたし……何よりも先日休養の為にユミルに兄様達と帰った際にエリスの件で父様と母様に誠心誠意謝罪しましたし、それ以前もこの戦争でクロスベルでの迎撃戦で囚われた後兄様に保護されてからは兄様とエリス、私に対して献身的に支えてくれていますからアルフィンさん同様今の兄様達を支えてくださっている事に感謝していますし、ミュゼさんに関してはミュゼさん自身は去年の内戦には一切関わっていませんから、幾ら前カイエン公の親族とはいえ、兄様達の件に何の関りもしなかった方に怒りを抱くような筋違いな事はしません。」
「エリゼ様………」
フィーの問いかけに頷いたエリゼの話を聞いてエリゼの自分に対する今の印象を知ったアルティナは目を丸くして驚きの表情を浮かべた。
「話を続けますが、皇太子殿下の件に関しては今この場にいる皇太子殿下に対しては特に思う所はありません。」
「え……ですが、エリゼさんは先程僕の事も”疫病神”みたいな事を言っていましたが……」
話を戻したエリゼの話を聞いたセドリックは戸惑いの表情で指摘した。
「”本来の歴史の皇太子殿下”でしたらともかく、”今この場にいる皇太子殿下”に対してはそのような不敬な事は考えていません。」
「へ……”本来の歴史の皇太子殿下”……?――――――あ。」
「……そういえば、”本来の歴史の皇太
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